この1年でもっとも読まれた記事は? Publickeyの2020年総合ランキング発表
Publickeyの読者の皆様ならお分かりの通り、Publickeyの記事はどれもプロのIT技術者に向けた内容を意識して書かれています。
2020年はそうした記事が407本、Publickeyで公開されてきました。
そのなかから一番読まれた記事は何か? 2020年の総合ランキングを発表しましょう。
1位から3位
1位 速報]マイクロソフト、RPA機能でWindowsアプリ操作を自動化する「Power Automate Desktop」パブリックプレビュー開始、日本語版も。Ignite 2020
2位 ITエンジニアが投票した「ITエンジニア本大賞2020」ベスト10発表。「ドラゴンクエストXを支える技術」 「ダークウェブの教科書」など
3位 Google、プロジェクト管理のための新ノーコードツール「Tables」発表。リスト/カンバン/チケット管理/マップなど柔軟なビュー、Botによる作業自動化など
1位となったのは、9月に行われたオンラインイベント「Microsoft Ignite 2020」で発表された、マイクロソフトのRPAツールがパブリックプレビューを紹介した記事でした。
マイクロソフトはVisual Studioをはじめとするプログラマ向けの開発ツールを提供していますが、数年前から「Power」シリーズで非プログラマ向けのいわゆる「ノーコード/ローコード」ツールを積極的に強化しはじめています。
RPAへの参入もそうしたノーコード/ローコードツールの強化の一環といえるでしょう。同社のこうした動きに読者が注目したようです。
2位は以外にも翔泳社主催のITエンジニア本大賞の結果を紹介した記事が獲得しました。毎年1月に行われているので、今年もまた2週間後くらいに今年の結果を照会できると思います。
4位から6位
4位 [速報]WSL 2が正式版に到達。今後はLinuxのGUIアプリへも対応すると。Microsoft Build 2020
5位 ずっと無料で使えるクラウドの「Free Tier」主要サービスまとめ。2020年版
6位 世界中でIT人材不足が深刻化。しかしイノベーションを推進できる人材は、そもそも従来のスキルマップには存在しないと、ガートナー
2020年はWindows 10でLinux環境を実現するWSL 2が本格的に利用可能になった年でもありました。読者からの注目度の高さは、4位に入った記事が示していると言えます。
5位にはクラウドベンダの無料プランをまとめた記事がランクイン。毎年アップデートしていく恒例企画にしていくつもりです。今年もお楽しみに。
7位から10位
7位 IT系上場企業の平均給与を業種別にみてみた 2020年版[後編] ~ パッケージソフトウェア系、SI/システム開発系、クラウド/キャリア系企業
8位 国内パブリッククラウド市場、トップはAWS、2位はマイクロソフト、3位は富士通がGoogleを上回る。Synergy Research Group
9位 Kubernetesを自動車に載せる、デンソーが「Misaki」を発表。年内にもオープンソースとして公開
10位 Zoom、わずか4カ月で参加者が1000万から3億超へ。急増への対応でOracle Cloudへインフラを拡張。AWS、Azureに加えて
新型コロナウイルスの感染拡大はIT業界にも大きな影響を与えましたが、そのなかでもっとも変化を遂げたのはZoomと言って間違いないでしょう。今年の初めには、まさか業務だけでなくプライベートにおいてもこれほど広範囲にオンラインミーティングが普及するとは想像できませんでしたし、それによってZoomが一気にこの分野のトップベンダの地位を固めました。
10位には、そのZoomのすさまじいトラフィックの増加を紹介した記事がランクインしています。
さて、2020年の総合ランキングのなかに、お気に入りの記事や記憶に残っていた記事は入っていたでしょうか。
今年もPublickeyではプロのIT技術者に向けた内容を意識して提供していきます。ぜひお楽しみに!
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