グローバルのクラウドインフラ市場シェア、この3カ月でマイクロソフトのシェアが2%増加。2023年第3四半期、Synergy Researchの調査結果
調査会社のSynergy Research Groupは、2023年第3四半期のグローバルにおけるクラウドインフラのシェアを発表しました(これまで四半期ごとにクラウドインフラのシェアを発表していたCanalysの調査結果は、今四半期はまだ発表されていません)。
クラウドインフラとは、IaaS、PaaS、ホステッドプライベートクラウドを合わせたものを指します。
発表によると、第3四半期の前年同期比成長率は18%で、前2四半期とほぼ同水準だったとのことです。
マイクロソフトがシェアを2%伸ばす
クラウドベンダ別に見るとマイクロソフトとGoogleが比較的順調にシェアを伸ばしており、特にマイクロソフトはこの四半期、つまりこの3カ月でシェアを2%伸ばしています。
現時点でのシェアはトップのAWSが32%から34%程度、マイクロソフトが23%、Googleが11%となっています。また、上位3社合計のシェアは約66%と、引き続きこの3社が他社と比較して圧倒的な存在になっていることが分かります。

また、このグラフ外のクラウドベンダで成長率が高いのは、オラクル、スノーフレイク、MongoDB、VMware、ファーウェイ、チャイナテレコムなどだったと説明されています。
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