Amazon Prime VideoがWebAssemblyを採用/WebAssembly製のx86仮想マシンが登場/Flutter for Windowsが正式版にほか。2022年2月の人気記事
早いもので、北京冬季オリンピックが終わったと思ったら、今日からパラリンピックが開会です。
昨年夏のパラリンピックは個人的に、障害があるとは思えないほど強靱な人たちのレースが見られたトライアスロンと、なにも見えないはずなのにドリブルをしながら相手の密集を抜けてゴールを決めるブラインドサッカーが印象に残っています。
冬のパラリンピックでのアスリートの活躍も楽しみです。
さて、2月の人気記事を紹介していきましょう。
1位から3位
1位 Amazon Prime Videoが動画再生にWebAssemblyを採用。再生デバイス上にWasm VMをデプロイ、高フレームレートなど実現
2位 WebAssembly製のx86仮想マシン「WebVM」が登場、Webブラウザ上でLinuxや各種コマンド、アプリがそのまま実行可能
3位 Amazon.comが技術職と一般職の基本給上限を2倍以上に引き上げ、年約4000万円へ。人材獲得競争の激化で、従来の約1700万から
いまPublickeyではWebAssemblyの動向について積極的に情報を集めて記事を出していますが、2月の1位はその成果がでた記事でした。Amazon Prime VideoによるWebAssemblyの活用例は、WebAssemblyが本番環境で大規模に展開されている例としてインパクトがあったのではないかと思います。
4位から6位
4位 Flutter for Windowsが正式版に、「Flutter 2.10」リリース。単一コードでiOS/Android/Web/Windowsアプリが可能に
5位 Elastic、AWSとの「Elasticsearch」に関する商標問題が解決したと発表。今後「Elasticsearch」を名乗るのはElasticのみに
6位 KubernetesをGoogleが開発し、オープンソース化し、成功した経緯。関係者らが肉声で語るドキュメンタリー映像「Kubernetes: The Documentary」YouTubeで公開
5位のEalsticの商標に関する問題は、AWSなどクラウド大手とオープンソース陣営とのあいだの軋轢として、これまで多くの記事でその経緯を紹介してきました。今回はそうした中で、小さいけれども明確な決着が付いた例と言えます。
7位から10位
7位 米国防総省、オープンソースをプロプライエタリより優先的に採用する調達方針を明らかに。同省CIOが書面で通知
8位 「Rancher Desktop 1.0」正式リリース。Win/M1 Mac/Intel MacにコンテナとKuberntes環境を簡単に構築、設定できるElectronベースのアプリ
9位 「The State of JS 2021」公開。最も使われているフロントエンドのライブラリはReact、バックエンドはExpress、ビルドツールはwebpackなど
10位 AWS、コンテナ特化で瞬時に起動する軽量VM「Firecracker」オープンソースとしてバージョン1.0に到達。AWS LambdaやAWS Fargateで利用
2022年2月の運営報告
毎月恒例の運営報告です。Google Analyticsによると、2022年2月のページビューは40万4490、ユニークユーザーは20万6772でした。
2月は営業日数が少なかったこともあり、なかなか忙しい1カ月でした。3月はもう少し余裕を持って仕事が出来ればいいなあと思っていますが、思い通りに行くかどうか今から心配です。
今月も花粉症に負けず頑張って記事を更新していきますので、ご愛読のほどよろしくお願いします。
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