「Rancher Desktop 1.0」正式リリース。Win/M1 Mac/Intel MacにコンテナとKuberntes環境を簡単に構築、設定できるElectronベースのアプリ
SUSEは、インストールして起動するだけでWindows やMac上に簡単にDockerコンテナとKubernetes環境が導入される「Rancher Desktop 1.0」を正式リリースしたと発表しました。
SUSEがRancher Labsを買収して最初の大きなプロダクトとなります。Windows、M1 Mac、Intel Mac、Linuxに対応します。
At SUSE, we want to make the experience of working with #Kubernetes on your desktop easier and simpler, which is why we are pleased to announce the 1.0.0 release of #RancherDesktop. Read @mattfarina's blog for all the details. https://t.co/HJcIkIeIfI
— SUSE (@SUSE) January 26, 2022
Rancher DesktopはElectronとNode.jsをベースにしたデスクトップアプリケーションで、GUIから利用できるのが大きな特徴です。
MacとLinuxでは仮想マシンとしてLima/QEMUを利用し、WindowsではWindows Subsystem for Linux 2(WSL2)を利用してマシン内でLinuxを起動し、そこでコンテナとKubernetes環境を構築します。
コンテナエンジンとしてcontainerdもしくはdockerdを利用することが出来、KubernetesとしてはRancher Labsの軽量なKubernetesディストリビューションのk3sを採用。
Docker Desktopからこれらの環境を操作するだけでなく、kubectlやDocker CLIなどを用いてコマンドラインで操作することもできるようになっています。
Rancher DesktopはDocker Desktopと並んで、手軽に自分のマシンでKubernetes環境を構築し操作してみたいユーザーの選択肢として有力なソフトウェアではないでしょうか。
関連記事
あわせて読みたい
Amazon Prime Videoが動画再生にWebAssemblyを採用。再生デバイス上にWasm VMをデプロイ、高フレームレートなど実現
≪前の記事
Docker Desktop無料の猶予期間が今日で終了。250人以上もしくは年間売り上げ1000万ドル(約11億円)以上の組織は有料に