Publickey年間総合ランキング2016。顧客のデータセンターに大型トラックで乗り付け/BashシェルをWindowsに搭載/消火ガス噴射の衝撃音がサーバを破壊ほか
この1年、Publickeyではどんな記事が人気だったのでしょうか。2016年最後の記事として、年間総合ランキングを紹介しましょう。
Publickey 2016年の年間総合ランキング
1位 [速報]顧客のデータセンターに大型トラックで乗り付け、100PBのデータを吸い上げる「AWS Snowmobile」発表。AWS re:Invent 2016
2位 [速報]マイクロソフト、BashシェルをWindowsに搭載。Emacs、VT100などサポート。Build 2016
3位 ING銀行の基幹データセンター、消防訓練で消火ガス噴射の衝撃音が大量のハードディスクとサーバを破壊。ATMや決済サービスが停止に
4位 [速報]Visual Studioに無料でXamarinが追加。無料のCommunity EditionでもiOS/Androidネイティブアプリが開発可能に。Build 2016
5位 ソフトバンクがARMを買収、約3兆円。CNBCやWSJなど主要紙が伝える
6位 日本国内で、ガス消火設備の放射音がデータセンターのハードディスクを破壊する可能性についてメーカーが注意喚起済み。実験でも回復不能になる事象を確認
7位 [速報]マイクロソフト、Oracleからの移行ならばSQL Serverライセンスを無償提供すると発表
8位 MacOSとWindowsのネイティブ仮想化を用いたDocker純正ツール「Docker for Mac/Windows」登場、VirtualBoxは不要に
9位 今からでも間に合うDockerの基礎。コンテナとは何か、Dockerfileとは何か。Docker Meetup Tokyo #2
10位 [速報]マイクロソフトが「Visual Studio for Mac」を今週発表へ
マイクロソフトはそこまでやるのか! ソフトバンクによるARMの買収、など
2016年の年間トップ記事は、なんと12月になって公開されたAWS Snowmobileの記事があざやかに奪っていきました。2位の、WindowsにBashが搭載されるというニュースは、マイクロソフトが「そこまでやるのか!」と多くの人に衝撃を与えましたし、僕も記事を書きながら「これはすごい発表だな」と思っていました。
3位の記事「ING銀行の基幹データセンター、消防訓練で消火ガス噴射の衝撃音が大量のハードディスクとサーバを破壊。ATMや決済サービスが停止に」は、おそらく日本国内でPublickeyが最初に報じたニュースのはずです。銀行のデータセンターという非常に強固に作られたはずの施設が、まさか消火設備そのものによって機能不全に陥ってしまうというのは驚きでした。関連した記事として6位にランクインした「日本国内で、ガス消火設備の放射音がデータセンターのハードディスクを破壊する可能性についてメーカーが注意喚起済み。実験でも回復不能になる事象を確認」も合わせて、非常に注目されました。
5位になった、ソフトバンクによるARMの買収は、IT業界としては今年最大のできごとだったと言えるでしょう。昨年はデルによるEMCの買収が大きな話題になりましたが、ARMの買収はそれ以上のインパクトを持っていると思います。
8位と9位にDockerの話題が入っていることも、この1年ずっとDockerが注目され続けた証だと言えます。特に9位は2014年に公開された記事で、引き続きDockerについて知りたい方々に読まれ続けています。
さて、この記事が2016年最後の記事となります。今年もご愛読ありがとうございました。来年のPublickeyは1月4日から更新を開始する予定です。みなさま、よい年末年始をお過ごしください。