コラボレーションに関する5つの迷信、ガートナーが斬る
グループウェア、メール/メッセージング、ソーシャルネットワークなど、コラボレーションはこれまでいくつかのツールの流行を経てきました。そして現在はTwitterやFacebookのようなタイムラインやアクティビティストリームといった方法が流行しつつあります。
調査会社の米ガートナーは、そんなコラボレーションに関わる5つの迷信を取り上げた「Gartner Identifies Five Collaboration Myths」という発表を行っています。コラボレーションに関わる迷信とはどんなものでしょうか? ポイントを紹介しましょう。
1. The right tools will make us collaborative
迷信1:適切なツールがあればコラボレーションが実現する。
テクノロジーはコラボレーションを容易にしてくれるが、従業員の役割、プロセス、組織のあり方などの問題を解決しなければコラボレーションは実現しないだろう、とガートナーは指摘しています。
2. Collaboration is inherently a good thing
迷信2:コラボレーションは本質的によいことである。
多くの組織では、コラボレーションによってどんなメリットを望んでいるのか明確にしておらず、それがコラボレーションツール運営の成功を妨げている、とのこと。
3. Collaborating takes extra time
迷信3:コラボレーションするには余計な時間がかかる
業務アプリケーションの上でシームレスにコラボレーションツールが用意されていれば、従業員はそれを自然な形で利用できる。もしもコラボレーションと業務アプリケーションが別々であれば、重要員はそれぞれを利用するために思考をスイッチしなければならず、それは効率を悪くし、情報のコピーを作ることになる。
4. People naturally will/will not collaborate
迷信4:人は自然にコラボレートしようとする/自然にはコラボレートしない
「人は自然にコラボレートするもの」「人は自然にはコラボレートしない」とそれぞれ信じる人がいるが実際には人はさまざまだ。多くの人はその中間にいて、コラボレートしようという適切な状況の中ではそう振る舞ってくれる。。ITリーダーは、一部のコラボレートしない人にこだわらず、多くの人をコラボレートするようなモチベーション作りをするべきだ。
5. People instinctively know how to collaborate
迷信5:人は本能的にコラボレートする方法を知っている
人はそれぞれ、コラボレートする自分なりの考えを持っている。組織内でどのように相互関係を構築するか、ガイドラインを備えている企業は少ない。よりよい方法として、協力的な個人とはどのような振る舞いをするものなのか、仕事にどのように成果をもたらすのか、といったことを明確にすることだ。
そしてマネージャがそのような振る舞いをデモンストレーションのように従業員に見せることも大事である。