[速報]オープンソースの「.NET 5」がすべての.NETを引き継ぐ。.NET Frameworkと.NET CoreとXamarinは「.NET 5」に。Microsoft Build 2019
現在、マイクロソフトが提供するおもなフレームワークは、Windows向けの「.NET Framework」、当初はおもにサーバアプリケーション向けとして登場したオープンソースの「.NET Core」、そしてモバイル向けの「Xamarin」の3つに大別できます。
マイクロソフトは米シアトルで開催中のイベント「Microsoft Build 2019」で、これらフレームワークの新たなロードマップを発表しました。
ロードマップでは、.NETの未来は「.NET Core」にあるとし、現在開発中の「.NET Core 3」の次のバージョン(.NET Core vNext)である「.NET 5」が唯一のフレームワークになるとしました。
.NET Core 3はすでに.NET Framworkの多くの機能を組み込んでおり、その後継となる.NET 5はさらにXamarinやMonoの優れた点を取り込むことで、.NET 5はすべての.NETアプリケーションをサポートすることになります。
.NET 5はデスクトップアプリケーション、WebAssembly対応を含むWebアプリケーション、クラウドアプリケーション、モバイル、ゲーム、IoT、AIなど、あらゆるデバイスや環境をサポートするプラットフォームになるのです。
そして.NET 5登場以後、.NETに対する投資はすべて.NET 5に行われることとなります。
.NET Frameworkはバージョン4.8が最後のバージョンとなり、サポートは継続されるものの、新機能の追加などは行われなくなるとのことです。
.NET 5.0は2020年11月に登場予定。1年ごとにバージョンアップを行うサイクルで、2019年にリリースされる.NET Core 3.1、2021年にリリースされる.NET 6.0、2023年にリリースされる.NET 8.0と、2年おきに長期サポートバージョン(Long term Support:LTS)となる予定です。
追記:2020年11月、.NET 5が正式にリリースされました。
参照
Microsoft Build 2019
- [速報]次期Micrsoft Edgeに「Internet Explorer mode」搭載。企業向けにIE11のレンダリングも提供。Microsoft Build 2019
- [速報]マイクロソフト、Webブラウザで動作する「Visual Studio Online」発表。VSCodeベース、IntelliCode、Live Share、拡張機能にも対応。Microsoft Build 2019
- [速報]WindowsにLinuxカーネルをバンドルへ、Windows Subsystem for Linuxに最適化。Microsoft Build 2019
- [速報]Windows上でフル互換のLinuxシステムコールを実現する「WSL 2」発表、Dockerも実行可能に。Microsoft Build 2019
- [速報]マイクロソフト、「Windows Terminal」発表。タブ機能、コマンドプロンプト、PowerShell、SSHなどを統合、オープンソースで開発中。Microsoft Build 2019
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