国内エンタープライズITの市場規模は10兆円を突破、クラウド関連の割合は現在の2割から5年後に5割を超える。IDC Japan
2018年の国内エンタープライズITの市場規模は、前年比4.2%増加して10兆1441億円。このうちクラウド関連の売上額割合は20.2%。これが5年後の2023年には11兆9983億円(年間平均成長率3.4%)となり、クラウド関連の売上割合は54.4%と5割を超える。
調査会社のIDC Japanは、上記のような国内エンタープライズIT市場予測を発表しました。
クラウドの売上割合が増加する要因として、同社はクラウドファースト戦略を実行するユーザー企業が増加していること、パブリッククラウドやホステッドプライベートクラウドを提供するためにサービスプロバイダーによる積極的な投資が継続していることを挙げています。
国内市場の主要な成長要因としては、「企業の『データ駆動型ビジネス/DX』に対する投資は、急速に拡大し、国内エンタープライズIT市場の成長を促進する重要な要因になる」と説明しており、デジタルトランスフォーメーション(DX)への関心の高まりと投資が挙げられています。
「ベンダーがユーザー企業のDX支援を競争力として強化するためには、ソリューションの提供ではなく、ビジョンの共有とコミットメント、クラウドネイティブにおけるエコシステムの強化、サブスクリプションビジネスへの対応が重要である」と、IDC Japan ITサービスのリサーチディレクターである松本聡氏はコメントしています。
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