結果報告:Publickey読者調査2021。読者の中心は40代のITエンジニア。JavaScriptやLinuxやAWSに仕事で関わり、RustやPotgreSQLに興味
Publickeyでは読者調査を2021年8月31日から9月11日までの約2週間行い、892名の読者から回答をいただきました。ご協力いただいた皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。
ここでは、その読者調査の結果概要を報告します。
40歳前後のIT企業に勤めるプログラマやプロジェクトリーダーが読者の中心
読者の年齢層は40代前半が最も多く、30代後半がそれに続いてます。社会や組織の中心となって働いている世代にたくさん読んでいただいているようです。

読者の主たる業務について。51%はプログラマやSE、製品開発など、ITの現場で働く方々。次に多いのが、プロジェクトリーダーや情報部門長などの技術管理職でした。読者の中心はITの最新情報を積極的に取得する必要のある方々といえそうです。

読者が所属する組織の大きさについてもお答えいただいています。少人数の組織から大人数まで、おおむね偏りなく分布しているように見えます。

組織の業種はSIerなどユーザーへソリューションを提供する企業が43%、サービスやパッケージなどのプロダクトを提供する企業が31%と、ITを本業とする企業に所属する方々が7割を超えています。

読者が仕事で関わっている技術は?
読者が仕事で関わっている技術について尋ねました(複数回答)。
まずはプログラミング言語について。1位がJavaScript、3位にはHTML/CSSが入っているので、おそらくWeb系の開発者の方々が比較的多いのではと想像しますが、2位にPythonが入っているのが意外でした。
JavaやC#/.NETも上位に入っており、業務アプリケーションを開発している読者も比較的多いことがうかがえます。また、ローコード/ノーコードもよく使われている印象です。

仕事で関わっているOSなどの主たるソフトウェア基盤に関する質問(複数回答)では、Linuxが最も多く、Windowsが続いています。vSphereなどの仮想化基盤よりもDockerやKubernetesの方が多いのは、読者が比較的先進的な技術に触れていることを示しているようです。

仕事で関わっている主たるデータベースについても聞きました(複数回答)。MySQLとPostgreSQLが上位なのは、これもやはりWeb系や先進的な技術に触れることの多いIT技術者が読者の中で比較的多いのではないか、という予想に合致しています。
3位と4位に入ったOracle DatabaseとSQL Serverが同数なのが印象的、Redisも人気なのですね。

クラウドなど仕事で関わっている主なITインフラについても尋ねました(複数回答)。トップはAWS、そしてオンプレミス、Azure、Google Cloudと続きます。これを順当と見るか、クラウドを使う先進ユーザーが多いとみるか、見方が分かれそうですが、いずれにせよAWSの強さが目立ちます。

仕事で関わっている主たるアプリケーションの種類(複数回答)では、Webアプリケーションが最も多くなりました。

ここまでが、読者が仕事で関わっている技術などに聞いた質問にお答えいただいた結果でした。
読者が興味を持っている技術は?
次は、いま読者がどんな技術に興味を持っているかを聞いたものです。
まずは、いま興味を持っているプログラミング言語がどれかを聞きました(複数回答)。Rust、Python、Goがトップ3。Rustは注目度が急上昇していますね。

DockerやLinuxなど、どんなソフトウェア基盤に興味を持っているかについての質問(複数回答)では、Dockerなどのコンテナ技術がトップ、次がLinuxでした。Linuxをマスターしたいというニーズは継続して高そうですね。

興味を持っているデータベースについて尋ねたところ(複数回答)、トップになったのはPostgreSQLでした。ElasticsearchやRedis、MongoDBといったNoSQLが上位に入っているのは興味深いところです。

興味を持つITインフラについて(複数回答)。ここでもAWSが2位をやや引き離して手堅い人気を見せています。

興味を持つアプリケーションの種類(複数回答)は、Webアプリ、サーバアプリ、モバイルアプリ、デスクトップアプリの順でした。

自由回答での励ましのメッセージありがとうございます!
今回の読者調査結果は、今後のPublickeyの内容の改善、そしてこの集計結果そのものを広告販売促進の資料として役立ててまいります。ありがとうございました。
また、自由回答にも188もの読者からメッセージをいただきました。「ITトレンドをキャッチアップするのに非常に重宝しております」「他のメディアには無い上、非常に面白く役立つ」「一件当たりの記事量、新着の頻度が適度であり、継続して読みやすいです。」などなど、ポジティブなご意見をたくさんいただき、ありがとうございます! 全部目を通しています。
いくつかダークモードの配色を改善してほしいという要望がありましたので、数日前にさっそく修正してみました。またいつでもTwitterやはてなブックマークやメールなどでお気軽にフィードバックをいただければと思います。
短期間でたくさんの読者から回答をいただき、本当にありがとうございました。専門メディアかつ個人運営のメディアのおかげか、読者との距離が近くて楽しいなあと、改めて感じました。引き続きご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
あわせて読みたい
Kubernetesは、ITを「チケットドリブン」から「インテントドリブン」へ変えていく。Cloud Operator Days Tokyo基調講演
≪前の記事
「Amazon Elasticsearch Service」の名称が「Amazon OpenSearch Service」に変更。ElasticsearchからフォークしたOpenSearchも採用