Publickey年間人気記事ランキング2021。1位はExcelがチューリング完全に、2位はPower Automate Desktopの無料提供開始、3位はOracle JDKが再び無料に
この1年間でPublickeyは384本の記事を公開してきました。今年最後の記事は、この384本の記事を読まれた数が多い順に、年間ランキングトップ10をご紹介していきます。
きっと読者の皆様の記憶に残っている記事、また読んでみたくなる記事があるはずです。
1位から3位
1位 Excelの新機能「Lambda関数」によって「Excelの数式がチューリング完全になった」とナデラCEO。プログラミング言語としてのExcel数式であらゆる計算が可能に
2位 [速報]マイクロソフト、無料でRPA機能「Power Automate Desktop」をWindows 10ユーザーに提供開始。Microsoft Ignite 2021
3位 オラクル、Oracle JDKを再び無料提供へ、本番環境でも利用可。昨日リリースのJava 17から
1位になったのは、マイクロソフトのサティア・ナデラ氏の「Excelがチューリング完全になった」というツイートを拾い、その意味を解説した記事でした。
表計算ソフトであるExcelがチューリング完全になるという面白さ、奥深さに気づいて記事にしたメディアは、少なくとも国内ではPublickeyだけだったはずです。Publickeyらしいユニークな記事が1位になったことは、執筆者としても大変うれしいです。
2位は、どちらかといえばITエンジニアからは軽く見られているRPAに、マイクロソフトが本気で取り組むことを示す出来事として多くの読者に注目されたようです。
そして3位には多くの読者を驚かせたオラクルによるOracle JDKの再無料化の記事。Javaのエコシステムはまたいろいろ面白くなってきた感じです。
4位から6位
4位 [速報]マイクロソフト「Windows 365 Cloud PC」正式発表。Windowsをクラウドサービスとして月額定額料金で提供、デスクトップ仮想化をベースに
5位 プログラマによるプログラミングのためのBGMなど、仕事や勉強の邪魔にならない無料で使えそうなBGM集。2021年版
6位 AWSが生まれたのは、Amazonが経費削減のためにSunのサーバからHP/Linuxサーバへ切り替えたことがきっかけ。当時の社員が振り返る
4位にはマイクロソフト自身がWindowsマシンのデスクトップ仮想サービスを提供することを知らせた記事。これまでも同様のサービスは世の中に存在していましたが、Windowsの開発元による純正サービス的なポジションのサービスの登場であることが注目された理由でしょう。
6位には、これもPublickeyならではの記事として、海外の元Amazon社員のツイートを元に構成したAWS誕生の裏話。ITバブル崩壊を背景にAmazon.comがぎりぎりまで追い詰められながらも最後に成功をつかむ話は、ITエンジニアの方以外にもたくさん読まれたようです。
7位から10位
7位 Docker Desktopが有料化へ、ただし250人未満かつ年間売り上げ1000万ドル(約11億円)未満の組織や個人やオープンソースプロジェクトでは引き続き無料で利用可能
8位 Excelの数式をベースにしたプログラミング言語「Microsoft Power Fx」登場。オープンソースで公開予定。Microsoft Ignite 2021
9位 アジャイル開発の外部委託が「偽装請負」だと疑われないためにすべきこと、厚労省が公表した疑義応答集を読み解く(前編)。Agile Japan 2021
10位 AWSをElasticが名指しで非難。ElasticsearchとKibanaのライセンスを、AWSが勝手にマネージドサービスで提供できないように変更へ
7位はDocker Desktop有料可の記事。10位のElasticに関する記事もそうですが、クラウドの時代にオープンソースをベースにした製品でどうやってビジネスを成功させていくのか、まだまだ模索が続いていると言えます。
9位の記事は11月に公開したばかりですので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。技術だけでなく、こうした法律とその運用に関する記事が注目されたことも、情報の届け手としては記事にしてよかったと思わされます。
2020年の春に顕在化した新型コロナウイルス感染拡大の影響は、2021年を通じてずっと治まることはありませんでした。
幸いにして、それがPublickeyのビジネスや仕事の進め方に大きな影響を与えることはありませんでしたが、やはり自由に人と会ったり外出できないというのは息苦しさを感じます。
Publickeyのビジネスそのものは比較的堅調ながらも、生活の上ではそんなぼんやりとした閉塞感をずっと感じ続けた1年だったように思います。読者の皆様はいかがだったでしょうか。
今年もPublickeyをご愛読いただきありがとうございました。2021年の記事はこれで最後になります。2022年も引き続き、Publickeyをよろしくおねがいします。
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