パスワードに依存しない認証「WebAuthn」/多言語対応を単一ランタイムで実現する「GraalVM」/Mozillaが「WebAssembly Studio」発表ほか、2018年4月の人気記事
大型連休が終わってしまいましたね。みなさまはいかがお過ごしだったでしょうか? Publickeyは大型連休の初日にひっそりとHTTPS化を実施、無事にHTTPからHTTPSへの移行に成功しました。
読者にとってはHTTPS化前後で何らかの変化に気づくことはほとんどないと思います。あるとすれば、トップページを含むすべての記事のURLが「http://~」から「https://~」に変わってしまったおかげで、過去のソーシャルブックマークやFacebookの「いいね」などが無効になってしまったことでしょう。もしかしたらご不便をおかけしているかもしれません。どうかご容赦ください。
ただし、記事の本文直下にある「はてなブックマーク」ボタンについては4月28日以前の記事は明示的に「http://~」のままのブックマークへ飛ぶように設定してありますので、過去の記事のブックマークを参照したい場合には、本文直下の「はてなブックマーク」ボタンを使ってみてください。
さて、2018年4月の人気記事を紹介していきましょう。
2018年4月の人気記事
1位 パスワードに依存しない認証「WebAuthn」をChrome/Firefox/Edgeが実装開始、W3Cが標準化。Webはパスワードに依存しないより安全で便利なものへ
2位 オラクル、JavaやJavaScript、Ruby、Pythonなど多言語対応を単一ランタイムで実現する「GraalVM」をオープンソースで公開。Twitterが本番環境で採用
3位 NGINX Unitが正式リリース。PHP、Go、Pythonなどに対応した軽量アプリケーションサーバ
Publickeyではセキュリティ関連の記事はあまり積極的に書いていないのですが、WebAuthnについてはWebアプリケーションを含む多くのアプリケーションの今後に大きな影響を与えると考え、取り上げてみました。
読者からの注目度も非常に高く、それが4月の1位という結果になったのだと思います。
4位 Mozillaが「WebAssembly Studio」発表。C/Rust/AssemblyScript対応のオンラインIDE
5位 「TensorFlow.js」公開、Webブラウザ上で機械学習の開発、学習、実行が可能に。WebGL経由でGPUも活用
6位 マーチン・ファウラー氏「リファクタリング 2nd Edition」で20年ぶり内容刷新、サンプルコードはJavaScriptに。Web主体で書籍はエッセンシャル版の位置づけ
7位 GoogleとNetflix、カナリアリリース分析ツール「Kayenta」オープンソースで公開。新たにデプロイしたリリースに問題がないかを自動分析
8位 Google、Dockerデーモンに依存せずコンテナイメージをビルドできる「kaniko」オープンソースで公開
9位 Go言語がWebAssemblyをサポートへ。GOARCHは「wasm」、GOOSは「js」に
10位 MySQL 8.0正式版がリリース。性能が最大で2倍、JSONデータや地理情報などサポート。ロールによるユーザー権限の管理も可能に
4位と9位にWebAssemblyの記事が登場しました。WebAssemblyの開発環境がどう充実していくのか、ウォッチしていくのが楽しみです。
2018年4月の運営報告
毎月恒例、Publickeyの運営報告です。Google Analyticsによると、2018年4月のページビューは43万1757、ユニークユーザーは16万9633でした。
HTTPS化が終わったいま、Publickeyにおける次の大きなアップデートはモバイルデバイスに対応したレスポンシブ化です。これにはまた少しお時間をいただくことになりますが、できれば秋くらいまでにできればなあと思っています。
5月、特に今週はサンフランシスコでマイクロソフトのイベントBuildと、GoogleのイベントGoogle I/Oが重なっていますので、頑張って記事を書きたいと思います。今月もご愛読のほど、よろしくおねがいします。
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