グローバルのクラウドにおけるシェア、AWSが32%、Azureが19%、Google Cloudが7%。上位3社で全体の6割近くを獲得。2021年第1四半期、Canalysが発表
調査会社のCanalysは、グローバルにおけるクラウドの主要ベンダのシェアなどについて調査結果を発表しました。
発表によると、グローバルのクラウド市場はこの1年で35%成長し、2021年2021年第1四半期における市場規模は41.8ビリオンドル(418億ドル、1ドル110円換算で約4兆6000億円)。
シェアトップのAWSは35%成長でシェア32%。2位のMicrosoft Azureは50%成長でシェア19%。3位はGoogle Cloudで、56%成長のシェア7%。この上位3社だけでシェアの合計は58%、約6割となります。いかにクラウド市場で上位ベンダの存在が圧倒的なのかが分かるでしょう。
ちなみにCanalysはAzureの成長要因として、ハイブリッドクラウドを実現するAzure Arc、データ分析やAIプラットフォームとしてのAzure Synapseへの投資が奏功したと指摘しています。
Synergy Research Groupの数字ともほぼ一致
クラウド市場の分析は、Synergy Research Groupでも発表しています。Synergy Research Groupはクラウドインフラを対象とする調査としていますが、市場全体の規模は3.9ビリオンドル(390億ドル)、年成長率は37%と、Canalysのクラウド市場規模の数字と概ね一致しています。
また、Synergy Research Groupの発表では各ベンダのシェアの数字は明示されていないものの、グラフから読み取れる数字は、こちらもおおむねCanalysの発表と一致しています。
参考:クラウドインフラ市場、AWSのシェアトップは変わらず。アリババ、Tencent、Baiduら中国勢が高い成長を見せる。2021年第1四半期、Synergy Research Group
そのため、Canalysが今回発表した数字はおおむね市場のコンセンサスとして大きく外れていないだろうと考えられます。
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