Microsoft System CenterからAmazon EC2やEBSを監視できるアドイン、Amazonクラウドが公開
マイクロソフトの運用管理ツール「System Center」に、Amazonクラウドの仮想マシンやストレージの監視などの機能を追加するアドイン「AWS Management Pack for Microsoft System Center」をAmazon Web Servicesが公開しました。
System Centerは複数のコンポーネントから構成されるマイクロソフトの運用管理ツールです。
今回リリースされたアドインは、仮想化基盤の管理を行うためのコンポーネント「System Center Virtual Machine Manager」(SCVMM)に、Amazonクラウドの仮想マシンであるAmazon EC2やブロックストレージのAmazon EBSなどのリソースの表示と監視などを行える機能を追加するもの。
インスタンスのスタート、ストップ、リスタート、デリートなども
下記は、AWSブログの紹介記事に掲載されている画面を加工して転載したものです。SCVMMにアドインを追加し、Amazonクラウドの監視操作をしているところ。
すでに公開されているAWS Management Pack for Microsoft System Centerの説明によると、監視対象となるAmazonクラウドのサービスは以下です。
- Amazon EC2 インスタンス(Microsoft Windows および Linux)
- Amazon Elastic Block Store (EBS) のボリューム
- Elastic Load Balancing
- AWS CloudFormation スタック
- AWS Beanstalk アプリケーション
これらについて、複数のアベイラビリティゾーンやリージョンのリソースを一括表示できます。もちろんAmazon VPC内のリソースも対象。
対象のリソースに対して、スタート、ストップ、リブート、デリート、リモートデスクトップでの接続といった操作も可能です。
ハイブリッドクラウドの強化を進めるAmazonクラウド
Amazonクラウドはすでに、VMwareの管理ツールであるvCenterでAmazon EC2やAmazon EBSを管理可能にするアドイン「AWS Management Portal for vCenter」を今年6月にリリースしており、今回のSystem Centerのアドインのリリースによって、企業への導入が進んでいるVMwareやマイクロソフトの仮想化基盤管理ツールとAmazonクラウドのパブリッククラウドを統合管理できる環境を前進させたことになります。
同社のSVP(シニアバイスプレジデント)Andy Jassy氏は、ハイブリッドクラウドのための機能を継続的に強化していくことを明言しており、今後もオンプレミスとAmazonクラウドの連係機能は今後も進んでいくことになるでしょう。
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