「State of JavaScript 2024」公開。フロントエンドライブラリ利用率1位はReact、メタフレームワークはNext.jsなど、1万4000人のエンジニアが回答
JavaScriptに興味を持つ世界中のIT技術者1万4015人が回答したアンケートの結果をまとめた「State of JavaScript 2024」が公開されました。
State of JavaScript 2023の発表が昨年(2024年)6月でしたので、前回から約半年での公開となります。
回答者の国別分布を見ると米国が15%、ドイツが8%、フランスが7%、スペインが4%、イギリス(UK)も4%、ポーランドが3%、カナダが3%などで、日本は1%(回答者150人)でした。
発表された内容から、多くの読者が興味を持つであろう、JavaScriptライブラリの人気など、結果の一部を紹介してみます。
フロントエンドフレームワークはReactが2位以下を引き離して1位
フロントエンドフレームワークの利用率ランキングはReactが2位以下を引き離して利用率80%以上で1位。2位には昨年Angularを抜いたVue.jsが今年はぎりぎりでAngularを上回り、3位は昨年より利用率を伸ばしたAngularとなりました。
4位にはSvelte、5位にはPreactが入りました。以下、Solid、Lit、Alpine.js、HTMLXなどが並んでいます。
メタフレームワークはNext.jsが1位、Astroが2位
メタフレームワーク(一昨年まで「レンダリングフレームワーク」と呼ばれていた)の利用率1位はNext.js、2位、3位、4位はAstro、Nuxt、Gatsbyがだんご状態で、以下、SvelteKit、Remix、Docusaurus、Deno Fresh、SolidStartとなっています。
テスト用フレームワークはJest、Storybook、Cypress
テスト用のライブラリやフレームワーク、ツールで最も人気なのは6年連続でJest、2位がStorybook、3位がCypressと、3位まではこの数年の順位が安定しています。
4位にはVitestが急上昇、5位以下はMocha、Testing Library、Playwright、Puppeteer、Selenium、Mock Service Workerとなりました。
ビルドツールはwebpackが1位だがViteが猛追
ビルドツールはwebpackが1位を守りましたが、2位のViteが昨年からさらに利用率を伸ばして、来年にはwebpackを抜きそうな勢いです。
3位がtsc CLI、4位のesbuildはいずれも昨年より利用率をわずかに下げました。5位以下はRollup、SWC、Percel、Turbopack、Biome、tsupという順位になりました。
JavaScriptランタイム、トップはNode.js
「いつもどのエンジン・ランタイム・実行環境を使っていますか?」という問いに対して、最も利用率が高かったのはNode.jsでした。2位のブラウザは当然として、3位にBunが入っているのは少々意外な結果ではないでしょうか。
ここで紹介した結果以外にも多くの結果が明らかになっています。詳細についてはぜひオリジナルのWebサイトをご覧ください。
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