スラド、受け入れ先募集が打ち切りとなりサービス終了を発表
ITマニア向けの掲示板「スラド」が、サービスを終了すると発表しました。
スラドは2001年5月に「スラッシュドットジャパン」としてオープンし、その後「スラド」に名称を変更。
2020年にはOSDN社からアピリッツへの事業授受により運営元がアピリッツとなり、その後2023年にはアピリッツからOSCHINA(Open Source China:開源中国)に事業譲渡されました。
そして2024年にOSCHINAが2024年1月末にスラドの終了を発表。当初の予定では1月末にサーバも停止され閉鎖予定でしたが、直前に閉鎖が撤回され、更新は終了するもののサーバを停止せずに受け入れ先を募集することとなりました。
その後、受け入れ先の模索およびサーバの費用などの算定が行われることになっていましたが、更新終了から1年が経過した2025年2月になっても特に進捗がないことが発表されていました。
そして今月(2025年3月)、残念ながらOSCHINAがスラドのサービス終了を発表した、ということになります。
Publickeyが複数の情報源から得ていた情報では、アピリッツは2022年頃にはサーバ費用がかさんで赤字が続くスラドとOSDN.netを売却すべくIT系のメディアなど複数の企業に打診をしており、いずれも良い返事がもらえませんでした。その結果としてOSCHINAへの事業譲渡となりました。
そのため過去1年での受け入れ先募集はもともと困難な状況の中で行われていたと言えます。このような残念な結果になってしまったのは仕方のないことだったのかもしれません。