JavaScriptランタイムのBun、PostgreSQL/MySQLのDBクライアント機能を搭載

2025年1月27日

オープンソースで開発されているJavaScriptランタイム「Bun」の最新版となる「Bun 1.2」正式版が登場しました。

BunはNode.js互換のJavaScriptランタイム機能に加えてTypeScriptのランタイム機能も備え、さらにトランスパイラ、バンドラ、タスクランナー、npm互換のパッケージマネージャなど、JavaScript/TypeScriptのツールチェーンを統合したソフトウェアです。

Windows版、Linux版、macOS版が提供されています。

PostgreSQLクライアント機能を搭載

Bun 1.2ではPostgreSQLのデータベースクライアント機能が搭載されました。ライブラリやSDKに依存することなく、PostgreSQLにアクセスするアプリケーションが開発可能です。

MySQL対応も今後のバージョンアップで搭載予定とされています。

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Bunに搭載されたPostgreSQLクライアント機能は、Node.js用の既存のJavaScriptライブラリと比較して50%高速だと説明されています。

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Bunは最近のバージョンアップでAmazon S3クライアントの機能も統合しています。今後、さまざまなサービスに対するクライアント機能が追加されていくのでしょうか。

参考:JavaScriptランタイム「Bun」がAmazon S3クライアント機能を搭載

Node.jsとの互換性がさらに向上

BunはNode.jsを置き換え可能な互換性を目指しているソフトウェアです。

Bun 1.2の開発プロセスからは、Node.jsの開発で使われている数千のテストケースをBunに移植して実行することで、より高度な互換性を実現しようとしていると説明されました。

これまではBunユーザーから報告された問題、例えばNode.js用のソフトウェアで動作しなかったものやエラーなどがあれば、その都度対応する、ということで互換性を高めようとしてきましたが、

Bun 1.2ではHTTP/2サーバを提供する「node:http2」が利用可能になりました。このnode:http2はNode.jsよりも2倍高速だと説明されています。

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その他Bun 1.2には多数の新機能などが搭載されています。詳しくはリリースノートをご覧ください

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