Herokuが.NETを正式サポート。C#やVisual Basicなどで開発された.NETアプリケーションを簡単にデプロイ

2025年4月8日

PaaS(Platform as a Service)を提供するHerokuは、マイクロソフトのアプリケーションフレームワークである.NETを正式にサポートしたと発表しました

これによりC#、F#、Visual Basicなどで開発された.NETアプリケーション、ASP.NET CoreやBlazorなどの.NET上のフレームワークで開発されたアプリケーションなどが、Herokuへ簡単にデプロイし、テスト環境や本番環境として利用できるようになります。

クラウドネイティブな技術でHerokuを再構築

HerokuはPaaSの先駆け的存在として登場しましたが、登場した当時はまだコンテナ型仮想化技術など現在では一般的となったクラウドネイティブ関連の技術は事実上ほとんど存在しない状態であったため、Herokuはほぼ独自開発した技術を用いてPaaSを実装していました。

例えば、任意のプログラミング言語で書かれたアプリケーションのソースコードとフレームワーク、ライブラリ、ランタイムなどをまとめて実行可能なパッケージとしてコンテナ化する仕組みである「Cloud Native Buildpack」は、HerokuのBuildpackの技術が基になっています。

そのHerokuは昨年(2024年)12月、Heroku自身を現在のクラウドネイティブな技術であるOpen Container Initiative (OCI)コンテナCloud Native Buildpacks (CNBs)、OpenTelemetry、Kubernetesなどで再構築する次世代プラットフォーム「Fir」を発表しています。

参考:Herokuが次世代プラットフォーム「Fir」発表。OCIコンテナ、Kubernetes、OpenTelemetryなど業界標準の組み合わせで構築

このFirによるクラウドネイティブ化と今回の.NETの正式サポートなどにより、HerokuはよりモダンでオープンなPaaSへと進化しているように見えます。

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