GitHub、マイクロソフトの独自開発CPU、Cobalt 100プロセッサによるLinux Arm64ホステッドランナーを無料プランユーザーにも提供へ
GitHubは、パブリックリポジトリを利用している無料プランのユーザーに対しても、マイクロソフトの独自開発CPU、Cobalt 100プロセッサによるLinux Arm64ホステッドランナーを提供すると発表しました。
現在パブリックプレビューとして公開されています。
GitHubホステッドランナーは、GitHub Actionsで設定されたワークフローのジョブを実行する仮想マシンです。ソースコードのビルドやテストなどのさまざまな処理を実行できます。
もともとホステッドランナーはx86プロセッサのサーバが用意されていましたが、より電力効率の高いArmプロセッサのサーバが普及し始めたことに伴って、2024年からArmプロセッサのサーバによるホステッドランナーの提供が開始されました。
今回の発表はこのArmプロセッサのサーバによるホステッドランナー、具体的にはCobalt 100プロセッサを利用したLinux Arm64ホステッドランナーが、パブリックリポジトリを利用している無料プランのユーザーに対しても提供されるというものです。
無料プランのユーザーには以前から1カ月あたり200分、500MBストレージの無料枠によるGitHub Actionsのホステッドランナーの利用が可能でした。今回のLinux Arm64ホステッドランナーの提供も、この無料枠での提供になると見られます。
Cobalt 100は、マイクロソフトが独自に開発したArmベースのクラウド向けプロセッサです。128コアを搭載し、すでにMicrosoft Azureでは仮想サーバなどの提供が始まっています。
無料枠においてもこのCobalt 100によるホステッドランナーを提供することで、Cobalt 100対応のアプリケーション開発を促進する狙いがあると見られます。
あわせて読みたい
生成AIが人間の介在なしに自律的にソフトウェアテストを生成し実行、バグや脆弱性を発見してくれるAIテストエージェント「Spark」登場
≪前の記事
生成AI「Gordon」がDockerコンテナの問題を解決してくれる、Docker Desktopに統合へ