「Devin 2.0」登場。Web版VSCodeの統合、アーキテクチャ図を含むドキュメントの生成など新機能、20ドルから利用可能に

2025年4月7日

Cognitionは自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」の新バージョン「Devin 2.0」の正式リリースを発表しました。

Devin 2.0では同社が「Agent Native IDE」と呼ぶ新機能として、Web版のVisual Studio Codeとの統合が行われています。

Devin 2.0

これはWebブラウザで立ち上げたDevinの環境の中で、Devinが操作しているコードをWeb版Visual Studio Codeでそのまま参照し、必要に応じてユーザーが介入してコードを編集できる、というものです。

fig

これにより、Devinでの開発体験がよりよいものになることが期待されます。

対話的な実装計画モード

新しく搭載された「Interactive Planning Mode」では、複雑なタスクに対してDevinが立てた実装計画がステップごとに示され、そのときに変更されるコードの場所を示すリンクが表示されます。

ユーザーはこのリンクをクリックすることで、ステップ毎にどのようなコードの変更が行われるかを事前に知ることができます。

fig

コードに関する質問に答えてくれる「Devin Search」

Devin Searchは、対象となるコードに関する質問に答えてくれる機能です。デモでは、「How do we handle Japanese inputs when submitting input boxes?」(日本語は入力欄でどのように扱われているか?)という質問に対して、コード内で日本語が扱われている部分とその説明が表示されています。

fig

さらにDeep Search機能を用いてコード内で該当すべき箇所の全てをリストアップし、適切に日本語が扱われていない部分を修正する、といったことも行われました。

アーキテクチャ図を含むドキュメントも生成

Devin Wikiでは、コードを解析した上でアーキテクチャ図を含むドキュメントを自動的に生成してくれます。

fig

開発メンバーの共通のドキュメントとしての利用や、プロジェクトの途中から参加するITエンジニアや関連する別プロジェクトのプログラマにコードの概要を把握してもらう、などの用途に使えるでしょう。

最低20ドルからの従量課金も登場

料金プランは従来の月額500ドルのTeamsプランに加えて、20ドルからの従量課金性となるCoreプランが登場しました(料金表)。

fig

機能面でのTeamsプランとの違いはDevin APIが利用できないこと、同時セッション数が最大10まで(Teamsプランは無制限)であることの2点です。

あわせて読みたい

機械学習・AI 開発ツール




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本