グローバルにおける2025年のIT支出は約10%成長。ただし成長分は値上げに吸収されてしまうだろうと、ガートナーの予測
米調査会社のガートナーは、グローバルにおける2025年のIT支出が前年比で9.8%増加するとの予測を明らかにしました。
支出が特に増加するのはデータセンター関連システムで、前年比で約23%増。特に生成AI関連のハードウェアアップグレードに費やされるとしています。ソフトウェアも約14%増と大きく成長する見通しです。
IT支出の増加は、企業のCIOが管理する予算増を意味しますが、予算の増分はさまざまな値上げ上昇分に吸収されてしまうだろうと、ガートナーのアナリストJohn-David Lovelock氏は発表の中で次のように説明しています。
“This means that, in 2025, nominal spending versus real IT spending will be skewed, with price hikes absorbing some or all of budget growth. All major categories are reflecting higher-than-expected prices, prompting CIOs to defer and scale back their true budget expectations.”
つまり2025年において、名目支出と実質のIT支出を対比すると歪みが生じており、価格上昇が予算の伸びの一部または全部を吸収してしまうのだ。すべての主要カテゴリーで予想以上の価格上昇を起こしているため、CIOは本来のIT予算の見通しについて延期や規模を縮小することを余儀なくされるだろう。