マイクロソフト、「Windows Server 2025」正式リリース。ホットパッチの提供、NVMe最適化によるストレージ高速化、SMB over QUICなど新機能
マイクロソフトは、サーバ向けOSの最新版となる「Windows Server 2025」正式リリースを発表しました。
Windows Serverは3年おきにメジャーバージョンアップが行われており、Windows Server 2025は2021年8月に登場したWindows server 2022以来3年振りのメジャーバージョンアップとなります。
Windows Server 2025の主な新機能
Windows Server 2025の主な新機能や改善点などは以下の通りです。
Active Directoryのスケーラビリティ向上
Active Directoryでは、32kデータベースページ形式への移行によるスケーラビリティの拡大、LDAPのTLS 1.3使用などによるセキュリティの向上、Non-Uniform Memory Access (NUMA) 対応ハードウェアのサポートにより64コア以上が利用可能になることでの性能向上などが行われました。
SMB over QUICが広く利用可能に
これまでMicrosoft Azure上の特定のWindows Serverでしか使えなかった高速なファイルサービスを実現するSMB over QUICが、通常のWindows Serverでも利用可能になりました。
オンプレミスでのホットパッチの提供
Azure ArcによってオンプレミスのWindows Server 2025に対してホットパッチのサブスクリプションサービスが提供されます。現在プレビュー中です。
NVMeへの最適化
NVMe最適化によりSSDストレージのIOPS性能がWindows Server 2022と比較して最大で60%向上しました。
Hyper-Vのスケーラビリティ向上
Hyper-Vのスケーラビリティが向上し、仮想マシン当たりの最大メモリが240TBと従来の10倍に、仮想マシンあたりの仮想プロセッサは最大で2048と従来の8.5倍に拡大しました。
Windows Server 2025の詳細については「Windows Server 2025 now generally available, with advanced security, improved performance, and cloud agility - Microsoft Windows Server Blog」および「Windows Server 2025 の新機能 | Microsoft Learn」をご覧ください。
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