マイクロソフト、「Windows Server 2025」正式リリース。ホットパッチの提供、NVMe最適化によるストレージ高速化、SMB over QUICなど新機能

2024年11月11日

マイクロソフトは、サーバ向けOSの最新版となる「Windows Server 2025」正式リリースを発表しました

fig

Windows Serverは3年おきにメジャーバージョンアップが行われており、Windows Server 2025は2021年8月に登場したWindows server 2022以来3年振りのメジャーバージョンアップとなります。

Windows Server 2025の主な新機能

Windows Server 2025の主な新機能や改善点などは以下の通りです。

Active Directoryのスケーラビリティ向上
Active Directoryでは、32kデータベースページ形式への移行によるスケーラビリティの拡大、LDAPのTLS 1.3使用などによるセキュリティの向上、Non-Uniform Memory Access (NUMA) 対応ハードウェアのサポートにより64コア以上が利用可能になることでの性能向上などが行われました。

SMB over QUICが広く利用可能に
これまでMicrosoft Azure上の特定のWindows Serverでしか使えなかった高速なファイルサービスを実現するSMB over QUICが、通常のWindows Serverでも利用可能になりました。

オンプレミスでのホットパッチの提供
Azure ArcによってオンプレミスのWindows Server 2025に対してホットパッチのサブスクリプションサービスが提供されます。現在プレビュー中です。

NVMeへの最適化
NVMe最適化によりSSDストレージのIOPS性能がWindows Server 2022と比較して最大で60%向上しました。

Hyper-Vのスケーラビリティ向上
Hyper-Vのスケーラビリティが向上し、仮想マシン当たりの最大メモリが240TBと従来の10倍に、仮想マシンあたりの仮想プロセッサは最大で2048と従来の8.5倍に拡大しました。

Windows Server 2025の詳細については「Windows Server 2025 now generally available, with advanced security, improved performance, and cloud agility - Microsoft Windows Server Blog」および「Windows Server 2025 の新機能 | Microsoft Learn」をご覧ください。

あわせて読みたい

OS QUIC Windows Microsoft Windows Server




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本