Twelve-Factor Appの定義がオープンソース化。今後はコミュニティによりアップデートされるように
PaaS(Platform as a Service)型のクラウドサービスを提供するHerokuは、SaaS(Software as a Service)やモダンなWebアプリケーションのプラクティスをまとめた文書として知られる「Twelve-Factor App」の定義をオープンソース化したと11月12日に発表しました。
We have big news! Heroku has just made the Twelve-Factor App Definition #OpenSource, inviting the community to update crucial #SaaS best practices. Read the latest blog post to learn how you can contribute to its evolution. https://t.co/a4EkgsLK1E #12Factor pic.twitter.com/R6fPIY4jUW
— Heroku (@heroku) November 15, 2024
2011年に発表された「The Twelve-Factor App」とは
オリジナルの「The Twelve-Factor App」(日本語訳)は、Herokuの共同創業者であるAdam Wiggins氏が2011年に発表しました。
特定のプログラミング言語やバックエンドなどに依存せず、クラウドにおけるSaaSやモダンなWebアプリケーションを作り上げるための方法論として注目されたことで、現在に至るまでソフトウェア開発に多くの影響を与えてきました。
しかし現在では、発表当時には事実上存在していなかったコンテナ型仮想化やKubernetesなどのオーケストレーションツールが登場するなど、基盤技術や実装が大きく変化しています。
今回のThe Twelve-Factor Appのオープンソース化は、こうした変化を反映し、コミュニティと協力して定義をモダンにすることを目的として行われます。
コミュニティで「The Twelve-Factor App」をモダンに
具体的には、GitHubのIssueやプルリクエスト、レビューなどのプロセスを活用して「The Twelve-Factor App」の定義をアップデートしていくことになります。
また、メーリングリストやDiscordなどディスカッションの場も用意されます。
Herokuは、Heroku自身がTwelve-Factorの実装であり、Twelve-Factorが進化するにつれ、Herokuも進化していくとして、今後も「The Twelve-Factor App」のモダン化をコミュニティの一部として支援していくことを明らかにしています。
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