Swiftコードを直接ビルドしてAndroidアプリを作る「Native Swift toolchain and driver for Android」、Skipがテクノロジープレビュー公開

2024年9月25日

SwiftコードでiOSアプリとAndroidアプリを開発できるツール「Skip」を提供しているGlimpse I/Oは、Skipツールの新機能として、SwiftコードをビルドしてAndroidアプリを作るツールチェーン「Native Swift toolchain and driver for Android」のテクノロジープレビューを公開しました

下記はSkipの開発者であるAbe White氏のポスト。

iOSのネイティブアプリケーション開発には、開発ツールとしてXcodeを使い、Swift言語を用いてプログラミングを行うのが、iOSの開発元であるAppleが推奨する方法です。一方、AndroidではAndroid Studioを開発ツールとしてKotlin言語を用いてプログラミングすることがGoogleによって推奨されています。

バージョン1.0はSwiftをKotlinにトランスパイル

SkipはSwift言語だけでiOSアプリもAndroidアプリも開発可能にするツールで、今年(2024年)8月にバージョン1.0に到達しています。

参考:単一のSwiftコードからiOSアプリとAndroidアプリが作れる「Skip 1.0」正式リリース。SwiftをKotlinへトランスパイル

このSkip 1.0はSwiftコードをKotlinにトランスパイルし、それをコンパイルしてAndroid対応バイナリにすると共に、Swift標準ライブラリやSwift UIなどをAndroid向けに再実装したものをパッケージングすることで、SwiftコードでのAndroidアプリ開発を可能にしています。

Skip 1.0

SwiftネイティブでAndroidアプリの開発を可能に

今回テクノロジープレビューとなった「Native Swift toolchain and driver for Android」は、SwiftコードからKotlinコードへのトランスパイルをせず、Swiftコードを直接ビルドし、Androidで実行可能なアプリケーションの開発を可能にするものです。

すなわちSwiftネイティブでAndroidアプリケーションの開発を実現しようという試みです。

まだプロジェクトは始まったばかりですが、今後はリリースされたばかりのSwift 6.0への対応およびSwift 6.0で利用可能なコンカレンシー機能のサポートなどを進めていくとしています。

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Junichi Niino(jniino)
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