Ruby on Rails、今後は6カ月ごとに新機能を含む新バージョンが登場、セキュリティ修正はリリース後2年間提供。新しいメンテナンスポリシー発表

2024年10月22日

Ruby on Rails(以下、Rails)の開発チームは、今後6カ月ごとに新機能を含む新バージョンをリリースし、2年間のセキュリティ修正を提供するなどの新しいメンテナンスポリシーを発表しました

不定期だったこれまでのRailsのリリース

Railsはこれまで、不定期にバージョンアップが行われてきました。

例えば現在最新のRails 7.2は今年(2024年)8月にリリースされ、その1つ前のRails 7.1は10カ月前の2023年10月に、さらにその前のRails 7.0は22カ月前の2021年12月にリリースされています。

ちなみにRails 7.2の次はRails 8.0で、現在ベータ版です。おそらく今年8月にリリースされたRails 7.2から数カ月程度の間隔でリリースされることになる見通しです。

今回発表された新しいメンテナンスポリシーは、Railsの新バージョンやセキュリティ修正のスケジュールをタイムベースの定期的なものにするというものです。

6カ月ごとに新機能を含む新バージョンがリリース

発表された新しいメンテナンスポリシーは以下となっています。

  • 新機能を含む新バージョンを6カ月ごとにリリース
  • マイナーリリースでは最初のリリースから1年間のバグ修正
  • マイナーリリースでは最初のリリースから2年間のセキュリティ修正

例えば、今年8月にリリースされたRails 7.2(Rails 7.2.x)では来年(2025年)8月までバグ修正が、再来年(2026年)8月までセキュリティ修正が提供されます。

2023年10月にリリースされたRails 7.1(Rails 7.1.x)では、今年(2024年)10月までのバグ修正、来年(2025年)10月までのセキュリティ修正が提供されます。

ちなみに、その前のRails 7.0.xはバグ修正期間は終了しており、2025年4月までセキュリティ修正が提供される予定です。

またRails 6.1.xはメンテナンス期間が今月で終了したことも明らかにされました。近いうちに最後のセキュリティリリースが提供され、以後のセキュリティ修正は提供されなくなります。

Railsの開発チームは、このポリシー変更によって最新バージョンのRailsの改善と、コミュニティ全体に利益をもたらす新機能の開発にリソースを集中できるようになると説明しています。

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Junichi Niino(jniino)
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