「Oracle Database@Google Cloud」正式提供開始。Google Cloud上にOracle Cloudのインフラを持ち込み。Oracle CloudWorld 2024
ラスベガスで開幕した米オラクルの年次イベント「Oracle CloudWorld 2024」において、オラクルは「Oracle Database@Google Cloud」正式版の提供を開始したと発表しました。
Google CloudにOracle Cloudを持ち込み
両社が共同で提供する「Oracle Database@Google Cloud」は、Google CloudのデータセンターにOracle Cloudのインフラを持ち込み、そこでOracleデータベースを稼働させるというものです。
Google Cloudユーザーは、Google Cloud上で事実上Oracle Cloudのデータベースサービスと同じ機能と性能、価格のOracleデータベースサービスを利用可能となります。
導入はGoogle Cloud Marketplaceからと簡単になっており、Google Cloudと統一された利用体験とサポートが提供されると説明されています。
導入後はOracleデータベースをデータソースとして、Vertex AIやGemini基盤モデルなどのGoogle CloudのAIサービスと連携させることも可能です。
まずは北米と欧州で。アジア太平洋地域へは数カ月以内に
正式版が提供されるのは、Google Cloudの米東(Ashburn)、米西(Salt Lake City)、英国南(London)、ドイツ中央(Frankfurt)の各リージョン。数カ月以内には北米、欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、ラテンアメリカの各地域へも展開していくとされています。
利用可能なオラクルのサービスは、Oracle Exadata Database Service、Oracle Autonomous Database、Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Serviceなどとなります。
オラクルは2023年12月に「Oracle Database@Azure」を正式稼働させており、今回の「Oracle Database@Google Cloud」はそれに続くものです。
また、発表されたばかりの「Oracle Database@AWS」は2024年内にプレビュー、来年(2025年)に正式稼働と見られます。
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