マイクロソフト製の最新Linuxディストリビューション「Azure Linux 3.0」正式リリース。Azureに最適化され、Kernel 6.6を採用
マイクロソフト製のLinuxディストリビューションである「Azure Linux」の最新版となる「Azure Linux 3.0」が正式リリースされました。
Azure Linuxはマイクロソフトが提供しているサービス、MinecraftやAzure Kubernetes Service(AKS)、Azure Operator Nexus、Xbox、HDInsight, Microsoft Threat Protectionなどの基盤OSとしてマイクロソフト社内で作られていた、セキュリティを重視しMicrosoft Azureに最適化された同社独自のLinuxディストリビューションです。
3月に公開されたブログ「What’s new in Azure Linux: Community, events, new features, and more.」によると、Azure Linux 3.0では、Kernel 6.6を採用しSELinuxがデフォルトで有効になっている他、OpenSSL、Containerd、Runc、Systemdなどのコンポーネントがアップデートされてます。
また今年後半にはカーネルのライブパッチ機能がプレビュー版となる予定で、脆弱性に対応したパッチをリブートすることなく適用可能になるとされています。
マイクロソフトはこのAzure Linuxとは別に、2021年に買収したKinvolkが開発しているコンテナに最適化した「Flatcar Container Linux」も提供しています。
参考:マイクロソフト、Linuxディストリビューションベンダ「Kinvolk」を買収。コンテナに最適化したLinuxやベアメタル対応のKubernetesのディストリビューションを提供