Kubernetes 1.30、コード名「Uwubernetes」正式リリース、史上最もキュートなロゴのKubernetesリリースに
Kubernetesはリリースごとにそのリリースを担当するチームがコード名とリリースロゴを決めます。
4月17日にリリースされた最新のKubernetes 1.30は、コード名が「UwU」と「Kubernetes」を組み合わせた「Uwubernetes」と設定されました。
「UwU」は海外で使われる顔文字で、キュートさやハッピーさを表しています(そう言われると、そういう顔に見えてきませんか?)。リリースロゴもキュートなものになっていますね。
ちなみに過去のリリースで僕が好きだったのは2021年にリリースされたKuberenetes 1.23で、コード名「The Next Frontier」、下記がリリースロゴです。かっこいいですね。
というわけで、Kubernetes 1.30では特に目立った新機能があるわけではないのですが、リリースロゴが可愛かったので紹介することにしました:-)
Kuberenetes 1.30で安定版になった主な機能
Robust VolumeManager reconstruction after kubelet restart
(kubelet再起動後の堅牢なVolumeManager再構築)
ボリュームマネージャーのリファクタリングにより、kubeletの起動処理中に既存のボリュームがどのようにマウントされているかについての追加情報をkubeletが提供できるようにします。一般に、これにより、kubeletの再起動またはマシンの再起動後のボリュームのクリーンアップがより堅牢になります。
Prevent unauthorized volume mode conversion during volume restore
(ボリューム復元時における不正なボリュームモード変換の防止)
スナップショットをパーシステントボリュームにリストアする際、コントロールプレーンは常にボリュームモードへの不正な変更を防止します。
Pod Scheduling Readiness
(ポッドスケジューリングの準備処理)
Podの「.spec.schedulingGates」を指定(または削除)することで、Podがスケジューリング対象として考慮される準備が整うタイミングを制御できる。
Min domains in PodTopologySpread
(PodToplogySpreadにおける最少ドメイン数)
PodTopologySpread制約のminDomainsパラメータが安定版となり、ドメインの最小数を定義できるようになりました。この機能はCluster Autoscalerで使用します。
Kubernetes 1.30でベータ版になった主な機能
Node log query
(Nodeログのクエリ)
Kubernetes v1.27から、ノード上で発生した問題のデバッグを支援するためにノード上で実行されているサービスのログを取得できる機能が導入されました。
Contextual logging
(コンテキスト対応のロギング)
開発者や運用担当者は、WithValuesとWithNameを通じて、サービス名やトランザクションIDのようなカスタマイズ可能で相関性のあるコンテクスチュアルな情報をログに注入できるようになりました。これにより分散システム全体のログデータの相関と分析が簡素化され、トラブルシューティングの効率が大幅に向上します。
その他の詳細は「Kubernetes v1.30: Uwubernetes」をご覧ください。
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