jQuery 4.0β版が登場。バージョン3.0から8年振りのメジャーバージョンアップへ。IE10以前のサポートは終了に
JavaScriptライブラリ「jQuery」の次期版として開発中の「jQuery 4.0ベータ版」が公開されました。
今年中にjQuery 4.0正式版がリリースされれば、2016年6月にリリースされたjQuery 3.0以来8年振りのバージョンアップとなります。ちなみにjQuery 1.0がリリースされたのは2006年ですので、jQueryの開発は18年にわたり継続されています。
IE 10以前のサポートが終了、Trusted Typesのサポート追加など
jQuery 4.0ではInternete Explorer 10もしくはそれ以前のバージョンのサポートが終了します。Internet Explorer 11のサポートは継続されますが、次のjQuery 5.0では削除される見通しです。
同時に、Chromium版以前のEdgeHTMLをレンダリングエンジンとして用いた、いわゆる「Microsoft Edgeレガシー版」と呼ばれる古いバージョンのMicrosoft Edge、iOS 11未満のiOS、Firefox 65未満のFirefoxのサポートも終了します。
これまでのjQueryのバージョンでDepricated(非推奨)とされていた13種類のAPIと、jQuery内部で使われていたpush、sort、spliceメソッドが削除されます。
一方で新機能として、jQuery.ajaxでのFormDataを含むバイナリデータのサポート、信頼できるHTML文字列を扱えるTrusted Typesのサポートなどが追加されました。
現在はOpenJS Foundationのプロジェクトとして開発が進められている
jQueryは現在、Linux Foundation傘下のOpenJS Foundationで開発が進められています。OpenJS FoundationはjQuery以外にもNode.js、Electron、webpack、Appiumなどの開発プロジェクトをホストしています。
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