Jenkins作者の川口氏が立ち上げた「Launchable」、CloudBees社による買収を発表。JenkinsベースのCI/CDプラットフォームにAI機能を統合へ
AIを用いてソフトウェアテストの最適化を実現するソリューションを提供する「Launchable」は、JenkinsをベースとしたCI/CDプラットフォームを提供する「CloudBees」に買収されたことを発表しました。
Jenkinsの作者である川口氏が立ち上げたLaunchable
Launchableは、オープンソースのCI/CDプラットフォームであるJenkinsの作者 川口耕介氏が共同創業者として立ち上げた企業です。
参考:ソフトウェアテストの実行を機械学習で効率化する。Jenkins作者の川口氏が立ち上げた「Launchable」で実現しようとしていることとは(前編)
Launchableが提供するソリューションは、膨大な項目になるソフトウェアテストをAIを用いて優先順位付けし、全てのテストを実行するのではなく必要十分なテストのみに絞り込んで実行することで、テストサイクルを短縮し精度を向上させるなどのテストワークフロー最適化を実現するというものです。
一方、Launchableを買収するCloudBeesは、Jenkinsを拡張したエンタープライズ向けのCI/CDプラットフォームを提供する企業です。
同社は2010年に創業し、その年にJenkins(当時の名称はHudson)の作者である川口氏の企業であるInfraDNAを買収したことで川口氏が合流、川口氏は同社のCTOを務めていました。
買収によりAIが組み込まれたCI/CDプラットフォームを実現
今回の買収により、Cloudbeesは同社のCI/CDプラットフォームにLaunchableのAI機能を組み込み、CI/CDパイプライン全体の効率化を実現できるようになると期待されています。
同社のプレジデント兼CEOのAnuj Kapur氏はこのことに加えて、川口氏が同社に戻ってくることも含めて次のようにコメントしています。
First it brings the first AI-augmented Test Intelligence capability to any DevSecOps platform. Second, it marks the return of a true open source visionary to CloudBees to continue the mission-oriented efforts around software-based digital transformation in Enterprises.
第一に、あらゆるDevSecOpsプラットフォームに初めてAIによるテストインテリジェンス機能をがもたらされます。そして第二に、真のオープンソースのビジョナリーがCloudBeesに戻ってくることで、CloudBeesはエンタープライズにおけるソフトウェアによるデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを継続していくことになる。