Google、Web IDE上で自然言語を適切なコマンドラインに変換して実行できる「Interactive Chat」プレビュー公開。Project IDXの新機能として
Googleは同社の生成AIであるGeminiを統合したWeb IDE「Project IDX」の新機能として、自然言語の指示をコマンドラインの命令に変換し実行してくれる「Interactive Chat」をプレビュー公開しました。
Project IDXとは、GeminiベースのWeb IDE
Project IDXは、Webブラウザから利用可能な統合開発環境です。
オープンソースで開発されているVisual Studio Codeをベースとしており、それがGoogle Cloud上のLinuxベースの仮想マシン上に設定されたワークスペースに接続されています。
Googleの生成AIであるGeminiと統合されているためコードの補完や生成、説明などが可能で、モバイルやデスクトップなどのマルチプラットフォームに対応したフルスタックのWebアプリケーションを効率的に開発できます(ただし現時点で最新のGemini 2.0を使用しているかどうかは明言されていません)。
今年(2024年)7月には、Android StudioをProject IDX上で実現するAndroid Studio on IDXの早期プレビューも発表されました。
Interactive Chatの様子
今回の新機能「Interactive Chat」は、プログラマがやりたいことを自然言語で入力すると、Geminiがそれを解釈して適切なコマンドラインの命令に変換し、実行できるというものです。
下記はデモ動画からその様子をキャプチャしたもの。「Next.jsのアプリを実行できるようなDockerfileを作成せよ」と入力すると、Geminiが「作って良いですか?」と聞いてきます。
もちろん事前にレビューすることも可能。
Dockerfileを作った後で「このDockerfileをビルドして実行せよ」と入力すると、適切なコマンドに変換し実行できます。
「Tailwind CSSの環境をセットアップせよ」と命令すれば、適切なコマンドに変換し実行できます。
Project IDXは現在パブリックプレビュー中で、新機能のInteractive Chatも試すことができます。
Introducing Interactive Chat, the next chapter of AI assistance in Project IDX.
— Google for Developers (@googledevs) December 5, 2024
Turn conversational prompts into real actions integrated into an IDX workspace. Now available to all IDX users in preview.
Learn more → https://t.co/4HQ8gCXnFV pic.twitter.com/Ju1VExMfsu