Google、Web IDE上で自然言語を適切なコマンドラインに変換して実行できる「Interactive Chat」プレビュー公開。Project IDXの新機能として

2024年12月17日

Googleは同社の生成AIであるGeminiを統合したWeb IDE「Project IDX」の新機能として、自然言語の指示をコマンドラインの命令に変換し実行してくれる「Interactive Chat」をプレビュー公開しました。

Project IDXの新機能Interactive Chat

Project IDXとは、GeminiベースのWeb IDE

Project IDXは、Webブラウザから利用可能な統合開発環境です。

オープンソースで開発されているVisual Studio Codeをベースとしており、それがGoogle Cloud上のLinuxベースの仮想マシン上に設定されたワークスペースに接続されています。

Googleの生成AIであるGeminiと統合されているためコードの補完や生成、説明などが可能で、モバイルやデスクトップなどのマルチプラットフォームに対応したフルスタックのWebアプリケーションを効率的に開発できます(ただし現時点で最新のGemini 2.0を使用しているかどうかは明言されていません)。

Project IDXの画面Project IDXの画面

今年(2024年)7月には、Android StudioをProject IDX上で実現するAndroid Studio on IDXの早期プレビューも発表されました

Interactive Chatの様子

今回の新機能「Interactive Chat」は、プログラマがやりたいことを自然言語で入力すると、Geminiがそれを解釈して適切なコマンドラインの命令に変換し、実行できるというものです。

下記はデモ動画からその様子をキャプチャしたもの。「Next.jsのアプリを実行できるようなDockerfileを作成せよ」と入力すると、Geminiが「作って良いですか?」と聞いてきます。

もちろん事前にレビューすることも可能。

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Dockerfileを作った後で「このDockerfileをビルドして実行せよ」と入力すると、適切なコマンドに変換し実行できます。

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「Tailwind CSSの環境をセットアップせよ」と命令すれば、適切なコマンドに変換し実行できます。

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Project IDXは現在パブリックプレビュー中で、新機能のInteractive Chatも試すことができます。

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Junichi Niino(jniino)
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