Google、BIツールのLooker Studioのグラフからプレゼンテーション用スライドを自動的に生成する「Gemini in Looker」の新機能プレビュー公開
Googleは、同社の最新生成AIであるGeminiをBIツールと統合した「Gemini in Looker」として、Looker Studio ProのグラフからGoogle Slidesのスライドを自動的に生成する新機能のプレビュー公開を発表しました。
Looker Studioは、Google SheetsやBigQuery、Cloud SQLやGoogle AnalyticsといったGoogleが提供するデータソースだけでなく、Amazon RedshiftやMicrosoft SQL Server、MySQL、PostgreSQL、SnowflakeなどのデータベースやFacebook Ads、LinkedIn Ads、Salesforce、Shopify、ZohoなどのSaaSを始めとする800種類ものデータソースと接続するコネクタを備えるBIツールです。
これらのデータソースからのデータを可視化することで、マーケティングなどの結果分析などを支援します。
Looker Studioのグラフからスライドを自動作成
Looker Studioのグラフによって可視化されたデータは、マーケティングレポートの材料などとしてプレゼンテーション資料に使われることがよくあります。
通常、こうしたレポートはグラフの埋め込みや画像などとしてコピー&ペーストにより作成されますが、これを生成AIのGeminiによって自動的に作成できるようにするのが、今回プレビュー公開された「Gemini in Looker」の新機能です。
下記は「AI-powered slide generation and formula assistant come to Gemini in Looker」から、今回のプレビュー機能の説明を引用します。
With the preview of Google Slides generation in Gemini in Looker, users can now create presentations with insightful chart summaries from Looker Studio Pro in seconds, to rapidly accelerate data storytelling — complete with charts and summaries in Slides that stay current as your data changes. Gone are the days of painstakingly moving data and imagery from your BI tools into untitled slides. Gemini in Looker leverages Google’s AI to eliminate that cold start, transforming your reports to visually appealing slides that tell a full story.
Gemini in LookerのGoogle Slide生成機能のプレビューにより、ユーザーはLooker Studio Proからインサイトに満ちたグラフによるサマリーを含むプレゼンテーションを数秒で作成し、データのストーリーテリングを迅速に加速できます。 BIツールからデータや画像を苦労して無題のスライドに移す時代は終わりました。 Gemini in Lookerは、GoogleのAIを活用して時間のかかる作業を排除し、レポートを視覚的に魅力的なスライドに変換し、完全なストーリーを伝えるのです。
スライドの自動生成に加えて、Looker Studioに対する自然言語によるプロンプトで、独自のデータセットに基づくメトリクスやディメンションを利用した計算フィールドをGeminiによって簡単に作成できる機能もプレビュー公開されました。
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