[速報]Google、同社初の独自Armプロセッサ「Google Axion」発表。x86ベースの仮想マシンより50%高速と。Google Cloud Next '24
Google Cloudは、日本時間4月10日未明から開催中のイベント「Google Cloud Next '24」で、同社初となる独自Armプロセッサ「Google Axion」を発表しました。
Google Cloudによると、Axionは現世代のx86ベースの仮想マシンと比較して50%の性能向上と、60%優れたエネルギー効率を実現しており、さらに現在クラウドで利用可能な汎用Armプロセッサと比較して30%高い性能を提供するとしています。
AWSとマイクロソフトはすでに独自Armプロセッサを発表済み
Armベースのプロセッサは、すでにAWSとマイクロソフトがそれぞれ発表済みです。
AWSは2018年に独自のArmプロセッサである「Graviton」を発表しており、2023年には最新版の「Graviton4」を発表しています。
マイクロソフトは昨年(2023年)に同社初のArmベースの独自プロセッサ「Azure Cobalt」を発表しています。
今回Google Cloudは、この先行する2社を追う形での発表となります。そしてこれによりクラウドの大手3社がいずれもArmベースの独自プロセッサを展開することになるわけです。
AxionはArm Neoverse V2ベース
AxionはArm Neoverse V2をベースに構築されており、Webサーバやアプリケーションサーバ、コンテナ化されたマイクロサービス、データベース、インメモリキャッシュ、データ分析エンジン、メディア処理、CPUベースのAIトレーニングなどの汎用の用途に使われることを想定しています。
ネットワーキング処理やセキュリティ処理は、Google Cloudの基盤システムとしてカスタムチップとソフトウェアにより構成される「Titanium」にオフロードされ、さらにTitaniumによりストレージ処理もHyperdiskにオフロードされていることで、プロセッサ性能をインスタンスに対して効率的に使えるとしています。
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Axionは今年後半に提供予定で、Google Compute Engine、Google Kubernetes Engine、Dataproc、Dataflow、Cloud Batchなどを含む幅広いサービスで利用可能になる予定です。
Google Cloud Next '24
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