Google Cloud「Gemini Code Assist Enterprise」提供開始。GitHubのリポジトリからコード読み込んでカスタマイズ可能
Google Cloudは、企業向けのコーディング支援AIサービス「Gemini Code Assist Enterprise」の提供を開始しました。
同社は今年(2024年)4月に一般向けのコーディング支援AIサービス「Gemini Code Assist」を発表しています。
Gemini Code AssistはVisual Studio Code、IntelliJ、PyCharmなどのコードエディタやIDE、そしてCloud Shell EditorやCloud WorkstationsなどのGoogleのサービスで利用可能。
C、C++、Go、Java、JavaScript、Pythonなど 20 以上のプログラミング言語をサポート。書きかけのコードの補完やチャットによるコードの生成、コードの説明、単体テストの生成などの機能が備わっています。
また、ITエンジニア向けのQ&AサイトであるStack Overflowのナレッジが統合されていることも特徴です
Gemini Code Assist Enterpriseは、その名称の通りGemini Code Assistを企業向けに強化したものです。
ローカルのコードやGitHubのリポジトリも読み込み可能
Gemini Code Assist Enterpriseで使われている生成AIのGeminiは大規模なコンテキストウィンドウを備えています。Gemini Code Assist Enterpriseにおいてもその利点を活かしてローカルのコードベースを深いところまで認識しつつ、現在コーディングされているセッションの内容も認識することで、より適切なコードの生成や変換を実現します。
GitHubやGitLabのリポジトリに保存されたコードをインデックスすることによる企業独自のカスタマイズも可能で、その企業に合わせたコードが生成できます。2025年には上記2つ以外のソースコード管理サービスやオンプレミス上のリポジトリにも対応予定です。
Google Cloudが提供するFirebase、Databases、BigQuery、Colab Enterprise、Apigee、Application Integrationに対応したコードの生成にも対応するため、これらのサービスを利用したプログラミングが効率的に行えるようになっています。
Gemini Code Assist Enterpriseの価格は1ユーザーあたり月額45ドルから。ただし2025年3月31日までは1ユーザーあたり月額19ドルで1年間のサブスクリプションを利用できます。
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