GitLabが身売り先を探しているとの報道、Datadogが買収に興味と。CEOは骨肉腫の再治療へ
ソースコード管理を中心にDevOpsを実現するためのサービスを提供しているGitLabが、身売り先を探しているとのニュースが海外で報道されています。
- 米ソフトウエア開発ツールのギットラボが身売りを検討=関係筋 | ロイター
- Exclusive: Google-backed software developer GitLab explores sale, sources say | Reuters
- Report: GitHub rival GitLab could be acquired by Datadog - SiliconANGLE
GitLabは2011年にウクライナで創業し、2021年に米NASDAQ市場に上場しました。上場時の時価総額は110億ドル。記事執筆時点(2024年7月18日)の時価総額は88億ドル(1ドル155円換算で1兆3640億円)です。
参考:全社員がリモートワークで働くGitLabが今日、米NASDAQ市場に上場。時価総額は約1兆2000億円に
また同社は全従業員がリモートワークで働いているというユニークな企業であることでも知られています。
参考:GitLabで学んだ最高の働き方。気持ちよく働くための組織と個人のテクニック(前編)。デブサミ2022
Googleが主要株主、Datadogが買収に興味と報道
報道によると同社は投資銀行を交えて身売りに関するプロセスを進めており、オブザーバビリティサービスを提供しているDatadogが買収に興味を示しているとされています。
またGitLabの議決権のある株式の22.2%はGoogleの親会社であるAlphabetベンチャーキャピタル部門を通して保有しているとされ、これを背景にGitLabはGoogle Cloudと提携してGitLabのツール群にGoogleのAIによる支援機能を組み込んでいくだけでなく、Google Cloudとの統合も進めています。
参考:GitLabとGoogle Cloudの統合がパブリックベータに。GitLabの認証からソースコード管理、ランナーの実行、デプロイまですべてGoogle Cloud上で
そのためGoogleもGitLabの買収先の候補と見られています。
CEO、悪性骨肉腫が再発したと明らかに
GitLabの議決権株式の45.5%を所有する同社共同創業者兼CEOのSid Sijbrandij氏は、6月に行われた四半期決算説明会において、昨年(2023年)に治療した悪性骨肉腫が最近の定期検診で発見され、再び治療に入ることを明らかにしています。
On the call, I shared that during a recent routine scan, I learned that I need to again undergo treatment for osteosarcoma, the same form of cancer I was treated for in 2023.
— Sid Sijbrandij (@sytses) June 3, 2024
今回の報道の背景には、こうした事情があることも要因であると推察されます。
しかしSijbrandij氏は下記のツイートで、今回発見された悪性骨肉腫は転移したものではなく最初の病巣の一部であること、そして同氏は完治を目指していることも明らかにしています。
My doctor believes that this finding is part of the original lesion and that as such, the disease has not metastasized. I am working on making a full recovery.
— Sid Sijbrandij (@sytses) June 3, 2024
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