GitHub、「Copilot Workspace」テクニカルプレビューを開始。ほとんど全ての開発工程をAIで自動化
GitHubは、昨年(2023年)11月にCopilotの将来像として紹介したAIによるプログラミング支援機能「Copilot Workspace」のテクニカルプレビューを開始したと発表しました。
テクニカルプレビューは上記のCopilot Workspaceのページからウェイトリストボタンをクリックして申し込みます。
Copilot Workspaceはほとんど全ての工程を自動化
Copilot Workspaceは、自然言語で書かれたIssue(課題)を基に、Copilotが仕様案と実装計画を示し、コーディングや既存のコードの修正を行い、ビルドをしてエラーがあればデバッグも行うという、プログラミングのほとんど全ての工程をCopilotが自動的に実行してくれる、というものです。
人間は各工程でCopilotから示される内容を必要に応じて修正するか、そのまま見守ることになります。
GitHub CEOのThomas Dohmke(トーマス・ドムケ)氏は、Copilot Workspaceは開発者をAIで置き換えるようなものではないと、テクニカルプレビュー発表のブログで次のようにコメントしています。
Copilot Workspace represents a radically new way of building software with natural language, and is expressly designed to deliver – not replace – developer creativity, faster and easier than ever before. Copilot Workspace will empower more experienced developers to operate as systems thinkers, and materially lower the barrier of entry to build software.
Copilot Workspaceは、自然言語を使用してソフトウェアを構築するという全く新しい方法を示すものであり、これまでよりも迅速かつ容易に、開発者の創造性を(置き換えではなく)実現するべくデザインされています。Copilot Workspaceは、経験豊富な開発者がシステム考案者として活躍できるようにするとともに、ソフトウェア構築への参入障壁を大幅に引き下げるのです。
GitHub Copilot Workspaceの利用手順
下記は今回公開されたGitHub Copilot Workspaceの紹介動画をキャプチャした画面です。
GitHub上のIssueがあり、これをCopilot Workspaceで開発してもらうことにします。
画面右側に「Open in Workspace」ボタンがあり、これをクリックすることで、このIssueをCopilot Workspaceで処理してもらいます。
Copilot WorkspaceがIssueを基に作成したSpecification(仕様)案を提示します。
仕様案を承認すると、次にPlan(実装計画)が提示されます。仕様案や実装計画は人間が加筆や変更などができます。
実装計画を承認すると、Copilot Workspaceがコーディングを開始。既存のコードの変更や新規作成が行われます。
コードが生成されたらプレビューで動作確認。
問題がなければプルリクエストを作成して終了です。
Copilot Workspaceはモバイルデバイスからでも利用可能です。
あわせて読みたい
次のLTS版となる「Node.js 22」正式リリース。WebAssembly GCがデフォルトで利用可能に
≪前の記事
2024年の国内AIシステムの市場規模は推定9000億円、4年後には2倍以上の2兆5000億に。IDC Japan