GitHub、ArmベースのLinux/Windowsランナーをパブリックベータで公開。x64ランナーより37%安価に
GitHubは、GitHub上でソースコードのビルドやテストなどのさまざまな処理を行えるGitHubホステッドランナーとして、ArmベースのLinuxとWindowsのランナーをパブリックベータとして公開しました。
Did you know that our new Arm-hosted runners can decrease your carbon footprint? Learn more about how you can start using Arm-powered runners today! https://t.co/xa01sYA6yk
— GitHub (@github) June 3, 2024
Armベースのランナーを利用することで、Armベースのプロセッサに対応したアプリケーションのビルド、テストなどを簡単かつ高速に処理できるようになります。
GitHubは、Armアーキテクチャが備える電力効率に優れたコンピューティングによって高い価格対性能比を実現できたことで、以前から提供されているx64ベースのランナーと比較して、Armベースのランナーは37%安価に利用できるとしています。
クラウドにおけるArmプロセッサの展開が始まる
Armアーキテクチャのプロセッサは、Amazon Web Services(AWS)が2018年にGravitonプロセッサを発表、2022年にはMicrosoft AzureとGoogle Cloudが相次いでAmpere Alteraプロセッサのプレビューを開始。2023年にはマイクロソフトがArmベースの独自プロセッサ「Cobalt」を発表し、2024年にはGoogle Cloudも「Axion」を発表するなど、三大クラウドにおいて積極的な採用が始まっています。
GitHubにおけるArmベースのランナーの提供は、こうしたクラウドにおけるArmベースのプロセッサ採用と相まって、Arm対応のクラウドネイティブなアプリケーションの普及を後押しすることになるのではないでしょうか。
あわせて読みたい
シングルバイナリでローカル実行可能、高速なOLAP用オープンソースDB「DuckDB 1.0」正式リリース
≪前の記事
Docker Desktopが「Windows on Arm」に対応。今月発売されるArmベースの新PCでもDocker環境が構築可能に