オープンソースによるFirebase代替を名乗るBaaS「Supabase」が正式サービスとして提供開始
オープンソースによるFirebase代替を名乗るBaaS(Backend as a Service)「Supabase」が正式サービス化を発表しました。
Supabaseはこれまで約4年間ベータ版としてサービスを提供してきました。現在は100万以上のデータベースをホストし、新規データベースも1日あたり2500以上増加しており、モバイルアプリケーションからエンタープライズ用途まで十分な機能と安定性、スケーラビリティが実証されたとしています。
Supabaseの主な機能はデータベースや認証、ファイルストレージなど
SupabaseはBaaSとして主に以下のマネージドサービス群から構成されています。
- PostgreSQLによるデータベースサービス
- 認証サービス
- ファイルストレージ
- エッジロケーションにおける
Node.jsDenoベースのサーバレス基盤 - マルチプレイヤーゲームなどに対応するリアルタイムなデータ同期機能
- AI機能などに利用できるベクトル検索機能
- 全体を統合管理するダッシュボード
利用者はこれらのマネージドサービスを利用し、その上でWebアプリケーションやモバイルアプリケーションなどを開発できます。
Supabaseはキャッチフレーズとして「Build in a weekend Scale to millions」(週末に作って、数百万までスケール)をうたっており、BaaSによってフロントエンドの開発に集中できる開発生産性の向上だけでなく、数百万ユーザーにまでスケールできる高いスケーラビリティも特徴としています。
また、Supabaseの開発はオープンソースで行われており、Dockerコンテナなどを使ってセルフホスティングする方法なども提供されています(ちなみに、ソースコードのライセンスを変更する予定はない、とも説明されています)。
Gitでブランチを切るようにテスト用データベースなどを作成可能
正式サービス化に合わせて、以下の新機能も発表されました。
- Gitでブランチを切るように、本番データベースに影響を与えずにテストなどに利用するための分離された同じデータベースを生成できるSupabase Branching機能
- データベースを分析し、テーブル・インデックスの追加や削除を提案するIndex Advisor機能
- supabase-swiftのメンテナが同社に入社したことで、Supabase Swift SDKがオフィシャルなクライアントライブラリに
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