デスクトップ上にDockerコンテナ環境とKubernetes環境を構築する「Podman Desktop 1.11」リリース。Appleシリコン上でAMD64バイナリを高速に実行する「Rosetta 2」に対応
オープンソースで開発されている、WindowsやMacのデスクトップ環境上にDockerコンテナとKubernetes環境を容易に構築できる「Podman Desktop」の最新版となる「Podman Desktop 1.11」のリリースを発表しました。
Podman Desktop v1.11 is now out! Includes Rosetta support for Apple Silicon, Improvement to @kubernetesio , increased manifest support, bug fixes, and an experimental Light mode! Details: https://t.co/phNoZwpjPp #opensource #podman
— Podman (@Podman_io) June 26, 2024
Podman Desktopは、Red Hatが主導してオープンソースで開発しており、仮想化基盤としてWindows版ではデフォルトでWSL2が、macOS版ではデフォルトでApple Hypervisorが、Linux版ではQEMUが使われています。
コンテナエンジンにはDocker互換のPodmanが採用されています。
Podman 5.1でRosseta 2に対応
今回リリースされたPodman Desktop 1.11では、Podman 5.1で搭載されたRosetta 2対応が利用可能になりました。これにより、Appleシリコンのプロセッサを搭載したMacにおいて、AMD64バイナリをネイティブバイナリのような高速さで実行できるようになります。
Kubernetesのノードとボリューム一覧
新機能としてKubernetesのノード一覧とボリューム一覧を表示することが出来るようになりました。これによりKubernetesの管理が容易になります。
また、これまで画面表示はダークモードのみでしたが、上記画面のようにライトモードも選択可能になりました。
その他の新機能や変更点などについてはPodman Desktopのブログをご覧ください。
(6/28 13:55 仮想化基盤の説明が当初間違っておりました。お詫びして訂正いたします。本文を数カ所訂正しました。)
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