Deno、モダンなJavaScript/TypeScriptに最適化したパッケージレジストリ「JSR」パブリックベータ公開。Node.js、Bun、Cloudflareなどにも対応

2024年3月4日

JavaScript/TypeScriptランタイムの「Deno」を開発提供しているDeno Land Inc.は、モダンなJavaScriptおよびTypeScriptに最適化した新しいパッケージレジストリ「JSR」をパブリックベータとして公開しました

fig

現在、JavaScriptのパッケージレジストリは、Node.js用に構築され、GitHubが運営するnpm(Node Pacage Manager)が事実上の標準となっています。

参考:GitHubがnpmの買収を発表、JavaScriptのパッケージ管理サービス。将来的にはGitHubとnpmを統合へ

npmにはさまざまな機能を備えたパッケージモジュールが大量に登録されており、この豊富なパッケージモジュールの存在がNode.jsの大きな利点となっています。そのため、現在ではDeno、Bun、Cloudflare Workersなど後発のJavaScriptランタイムもNode.js互換機能としてnpmに対応しています。

しかしnpmが登場した当時と比べるとJavaScriptランタイムを取り巻く状況は大きく変わりました。

具体的には、JavaScriptモジュールの標準仕様が登場し、JavaScriptのスーパーセットと位置づけられるTypeScriptが普及し、Node.js以外にDeno、Bun、Cloudflare Workersを始めとする複数のJavaScriptランタイムが登場しました。

こうした現在の状況に対応した新しいパッケージレジストリとしてDenoが開発したのがJSRです。

TypeScriptコードをプッシュ可能、多様なJSランタイムに対応など

JSRは下記のような特徴を備えています。

JavaScriptモジュール標準に対応
JSRのパッケージはJavaScriptモジュールの標準仕様であるECMAScript modulesに従って提供されます(CommonJSには対応しません)

TypeScriptに対応
TypeScriptのコードをJSRにプッシュ可能です。

多様なJavaScriptランタイムに対応
Node.js、Deno、Bun、Cloudflare Workersなど多様なJavaScriptランタイムに対応します。またnpmやyarnなどどんなパッケージマネージャからも利用可能と説明されています。

その上でDenoはJSRはより優れた開発者体験を提供するとしています。

あわせて読みたい

JavaScript Web技術 プログラミング言語 開発ツール Deno




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本