マイクロソフト、開発環境の構成をコードで記述できる「Configuration-as-code Dev Box customizations」パブリックプレビュー開始
マイクロソフトは、開発環境をクラウドPCとして丸ごと仮想環境で用意し、デスクトップ仮想化経由で利用できる「Dev Box」の新機能として「Config-as-code Dev Box Customizations」のパブリックプレビュー開始を発表しました。
開発環境を仮想環境としてクラウドから提供するDev Boxは、2023年7月に正式リリースされました。
コードエディタやその拡張機能の導入、ビルド環境、テスト環境やソースコード管理ツールとの連係などを含む開発環境の構築は複雑化していますが、Dev Boxはそうした環境を設定済みのものとしてすぐに開発者に提供できます。
開発者はデスクトップ仮想化のクライアントツールやWebブラウザ経由でリモートデスクトップとしてDev Boxに接続し、オフィスでも自宅でもどこからでもすぐに開発を開始できます。
Config-as-code Dev Box:開発環境をコードで記述
Config-as-code Dev Box Customizations」は、このDev Boxの構成をコードで記述できるようにしたものです。昨年(2023年)11月にプライベートプレビューが開始され、今回パブリックプレビューとなりました。
単純に管理者が構成を決め打ちするのではなく、管理者が使用を許可するいくつかのツールなどを指定することで、ユーザーとなる開発者自身が、指定された範囲で構成ファイルの設定が行えます。
そのため、どのGitHubのリポジトリから内容を取得するか、Visual Studio Codeの拡張機能として何が選択可能か、PowerShellやWingetの設定、Windowsのダークモードの設定などのさまざまな構成を開発者自身が選択可能です。
これにより管理者はさまざまな構成の実現を開発者自身や開発者チームに委託できるようになり、開発者は適切な範囲で好みの開発環境を構築できるようになるため、両者ともに生産性の向上が期待できます。
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