CodiumAI、作りたい機能を入力するとコードの実装計画案生成、コードの自動生成を支援する「Codiumate Coding-Agent」α版リリース
AIによるプログラミング支援ツールを開発しているCodiumAIは、作りたい機能をAIに対してプロンプトで入力すると、コードの実装計画案をAIが示し、それを元にほとんどのコードを生成や補完してくれる「Codiumate Coding-Agent」(以下、Coding-Agent)α版のリリースを発表しました。
The Codiumate-Agent is the first step towards tandem development with your coding agent. It effortlessly slots into your development workflow, helps you be smart about your planning, and offers smart coding completions that make every feature development smoother. pic.twitter.com/dfHozWmoPs
— CodiumAI (@CodiumAI) April 4, 2024
Coding-Agentのデモ動画から、その機能を紹介しましょう。
デモでは、既存のコードに対して新機能を追加しようとしています。
まず、Coding-Agentに対して、新機能に関連するコードを示します(間もなく、リポジトリの自動インデックス機能が追加され、この手順は不要になる予定とのこと)。
次に、作りたい機能をプロンプトで示します。ここでは、入力されたコードを元にリリースノートを自動生成する、という機能が示されました。
するとCoding-Agentがコーディングプラン(実装計画)案を出力してきます。実装計画は、Mission、Step 1、Step 2といった段階的な形式になっています。
必要に応じて実装計画を修正します。(オプションとして詳細計画も生成可能とのこと)
実装計画が満足できたら、実装開始です。
実装計画に沿って実装を開始します。まず、Coding-Agentが必要なインポート文を自動生成。次に人間のプログラマがクラスの記述を始めると、その内容をCoding-Agentが自動生成など、段階に従ってコーディングを進めると、その大部分をCoding-Agentが自動生成してくれます。
必要に応じて修正などを行えば完成です。
実装計画を示した上で、コードを自動制する手順が標準になる?
自然言語で作りたいものを入力すると、AIが実装計画を立て、それに沿ってコードを生成するという手順でのAIによるコード生成は、昨年(2023年)11月にGitHubが発表した将来像「GitHub Copilot Workspace」と同様です。
また、先月発表された自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」でも、人間がプロンプトで何らかの課題を与えると、まず課題解決のためのプランを生成します。
参考:自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」登場。Readmeを読んで環境構築、Print文を使ってデバッグなど
Devinは、人間が課題を与えると自律的に情報を参照し、コーディングやデバッグ、デプロイを行い、システム構築を実現するAIソフトウェアエンジニアだと説明されています。
今回のCoding-Agentは前述の通り、これらと同様に実装計画案を人間に示し、承認後にコードの自動生成をしてくれるというものです。こうした手順は、今後AIによるコードの自動生成において標準的なものになっていくのかもしれません。
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