Bun 1.1.5でクロスコンパイルが可能に。LinuxでWindows対応の実行ファイルなどビルド
サーバサイドで実行可能なJavaScriptランタイム「Bun」は、2023年5月に登場したバージョン0.6で、単独の実行ファイルを生成できる「bun build」機能が搭載されました。
単独の実行ファイルは、Bunをインストールすることなく、そのまま実行可能です。
そして4月26日にリリースされたBun 1.1.5では、このBun buildの機能にクロスコンパイルの機能が追加されました。
Bun v1.1.5
— Bun (@bunjavascript) April 26, 2024
- Fixes 64 bugs (addressing 101)
- Cross-compile standalone JS/TS binaries
- https://t.co/8hd5RVXz0H is bun's new crash reporter
- package.json won't error on comments & trailing commas
- Node.js compatibility fixes
Thx to 16 contributors!https://t.co/DjdkCD9Uq6
クロスコンパイル機能では、コンパイル時にターゲットを指定することで、ターゲットに対応した実行ファイルが生成可能になります。
例えば、以下のコマンドでLinux x64対応やWindows x64対応などの実行ファイルが生成されます。
# Linux x64
bun build --compile --target=bun-linux-x64 app.ts
# Windows x64
bun build --compile --target=bun-windows-x64 app.ts
# macOS Silicon
bun build --compile --target=bun-darwin-arm64 app.ts
# Linux arm64
bun build --compile --target=bun-linux-arm64 app.ts
クロスコンパイル機能を利用することにより、開発マシンでアプリケーションをビルドし、ターゲットマシンにBunをインストールすることなく、異なるプラットフォームにデプロイする、といったことが可能になります。
その他のBun 1.1.5の機能は「Bun v1.1.5」をご覧ください。
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