Bun 1.1.5でクロスコンパイルが可能に。LinuxでWindows対応の実行ファイルなどビルド

2024年5月2日

サーバサイドで実行可能なJavaScriptランタイム「Bun」は、2023年5月に登場したバージョン0.6で、単独の実行ファイルを生成できる「bun build」機能が搭載されました。

単独の実行ファイルは、Bunをインストールすることなく、そのまま実行可能です。

そして4月26日にリリースされたBun 1.1.5では、このBun buildの機能にクロスコンパイルの機能が追加されました。

クロスコンパイル機能では、コンパイル時にターゲットを指定することで、ターゲットに対応した実行ファイルが生成可能になります。

例えば、以下のコマンドでLinux x64対応やWindows x64対応などの実行ファイルが生成されます。

# Linux x64
bun build --compile --target=bun-linux-x64 app.ts

# Windows x64
bun build --compile --target=bun-windows-x64 app.ts

# macOS Silicon
bun build --compile --target=bun-darwin-arm64 app.ts

# Linux arm64
bun build --compile --target=bun-linux-arm64 app.ts

クロスコンパイル機能を利用することにより、開発マシンでアプリケーションをビルドし、ターゲットマシンにBunをインストールすることなく、異なるプラットフォームにデプロイする、といったことが可能になります。

その他のBun 1.1.5の機能は「Bun v1.1.5」をご覧ください。

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Junichi Niino(jniino)
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