AWS Lambdaで.NET 8マネージドランタイムの正式サポート開始、AOTコンパイラによるバイナリの実行にも対応
Amazon Web Services(AWS)は、サーバレス実行基盤AWS Lambdaの新機能として.NET 8のマネージドランタイムを正式にサポートしたことを発表しました。
.NET 8は昨年(2023年)にマイクロソフトがリリースしたアプリケーションフレームワークです。.NETは毎年メジャーバージョンアップが行われており、そのうち2年に一度の偶数バージョンが長期サポート(LTS:Long Term Support)対象のバージョンになります。
AWS LambdaこれまでもLTS版の.NETのマネージドランタイムをサポートしてきたため、今回の.NET 8もサポートされることになりました。
AOTコンパイラによるバイナリは起動時間が86%改善
.NET 8マネージドランタイムにより、AWS Lambdaで.NET 8版のC#やF#、PowerShellなどで開発された関数が実行可能になります。
さらに.NET 8ではAOTコンパイラ(AOT:Ahead of Time=事前)を使ってネイティブバイナリを生成する機能を備えています。AWS Lambdaではこの.NET 8 AOTコンパイラで生成されたネイティブバイナリの実行にも対応しています。
参考:マイクロソフト、「.NET 8」正式リリース、2年ぶりのLTS版。Dynamic PGOによる最適化コンパイル、事前コンパイルのバイナリサイズが半分など、さらなる高速化が前進
ネイティブバイナリの実行では.NET 8マネージドランタイムに含まれているJITコンパイラなどを用いずに実行されるため、より高速な起動と実行が期待されます。
AWSの説明によると、最大でコールドスタートの起動時間が86%改善されたとのことです。
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