Apple、自然言語のプロンプトからSwiftコードを自動生成する「Swift Assist」を次期開発環境「Xcode 16」に搭載

2024年6月24日

Appleは次期開発環境として年内にも登場予定の「Xcode 16」に、自然言語のプロンプトによる指示を基にSwift言語のコードを生成する「Swift Assist」を搭載することを明らかにしました

Swift Assist

マイクロソフトのGitHub CopilotやGoogleのGemini Code Assist、AWSのAmazon Q Developerなど、主要なクラウドベンダが生成AIをベースにした自然言語によるコード生成機能を提供し始めています。

AppleのSwift Assistは同社のクラウド上で実行されると説明しており、これらクラウドベンダのコード生成機能と競合する位置づけになると見られます。

自然言語で指示するとコードを自動生成

下記はAppleが公開したSwift Assistのデモ動画の一部です

Xcodeの画面に書きかけのコードと、下部のプロンプト入力欄に「Create list of classic Macs with name and description」(クラッシックMacの名前と説明のリストを作成せよ)と入力します。

Swift Assistに自然言語でプロンプトを入力

するとSwift Assistはサンプルデータを使ってコードを生成、Xcodeの右側にはプレビューも表示されました。

Swift Assistはコードを自動生成

XcodeのアセットカタログにはクラッシックMacの各画像が保存されています。そこで、Swift Assistのプロンプトに「Add images next to each Mac model」(Macの各モデルの隣に画像を追加)と入力します。

Swift Assistに追加で指示

するとSwift Assistは画像を参照し、それを追加するコードに修正してくれます。プレビューにも自動的に反映されます。

Swift Assistがコードを修正

さらにプロンプトで「Show the Macs on a grid instead of a list」(リスト表示の代わりにグリッドでMacを表示せよ)と指示すると、コードが修正されて表示がグリッド形式に変わります。

さらに修正されてグリッド形式に

Swift AssistはXcodeに統合されており、最新のソフトウェア開発キット(SDK)とSwift言語の機能を把握。下記のようなさまざまなプロンプトによる指示に対応してコードを生成できると説明されています。

さまざまなプロンプトによる指示に対応してコードを生成できる

あわせて読みたい

プログラミング言語 機械学習・AI 開発ツール Apple Swift




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本