Apple、自然言語のプロンプトからSwiftコードを自動生成する「Swift Assist」を次期開発環境「Xcode 16」に搭載
Appleは次期開発環境として年内にも登場予定の「Xcode 16」に、自然言語のプロンプトによる指示を基にSwift言語のコードを生成する「Swift Assist」を搭載することを明らかにしました。
マイクロソフトのGitHub CopilotやGoogleのGemini Code Assist、AWSのAmazon Q Developerなど、主要なクラウドベンダが生成AIをベースにした自然言語によるコード生成機能を提供し始めています。
AppleのSwift Assistは同社のクラウド上で実行されると説明しており、これらクラウドベンダのコード生成機能と競合する位置づけになると見られます。
自然言語で指示するとコードを自動生成
下記はAppleが公開したSwift Assistのデモ動画の一部です。
Xcodeの画面に書きかけのコードと、下部のプロンプト入力欄に「Create list of classic Macs with name and description」(クラッシックMacの名前と説明のリストを作成せよ)と入力します。
するとSwift Assistはサンプルデータを使ってコードを生成、Xcodeの右側にはプレビューも表示されました。
XcodeのアセットカタログにはクラッシックMacの各画像が保存されています。そこで、Swift Assistのプロンプトに「Add images next to each Mac model」(Macの各モデルの隣に画像を追加)と入力します。
するとSwift Assistは画像を参照し、それを追加するコードに修正してくれます。プレビューにも自動的に反映されます。
さらにプロンプトで「Show the Macs on a grid instead of a list」(リスト表示の代わりにグリッドでMacを表示せよ)と指示すると、コードが修正されて表示がグリッド形式に変わります。
Swift AssistはXcodeに統合されており、最新のソフトウェア開発キット(SDK)とSwift言語の機能を把握。下記のようなさまざまなプロンプトによる指示に対応してコードを生成できると説明されています。
あわせて読みたい
Google、UIのモック画像を示すとAndroidネイティブなコードの自動生成や既存コードの修正をしてくれる機能、Google AI Studioで実験的公開
≪前の記事
「State of JavaScript 2023」公開。フロントエンドライブラリ利用率1位はReact、メタフレームワークはNext.jsなど、2万3500人のエンジニアが回答