主要なAIコードアシスト機能の比較。GitHubが先行し、GitLab/Google Cloud/AWSが追いかける。ガートナーがマジッククアドラントを発表
AIコードアシスト機能を提供している主要各社は、調査会社の米ガートナーが作成したAIコードアシストを比較調査したマジッククアドラントの自社の位置づけをプレスリリースで発表しています(GitHub、AWS、GitLab、Alibaba Cloud)。
マジッククアドラントとは、縦軸に「実行能力」、横軸に「ビジョンの完全性」を持つ平面図上に主要なベンダや製品を位置づけていくというものです。図の右上にあるベンダほど、より高い実行能力とビジョンの完全性を備えた、すぐれたベンダや製品と位置づけられています。
そして図全体を4つの象限に分けて、右上がリーダー、右下が概念先行型、左下が特定市場指向型、左上がチャレンジャーと分類しています。
下記がガートナーによるAIコードアシスタントのマジッククアドラントです。
いちばん右上の優れたベンダとして位置づけられているのがGitHubで、Google Cloud、GitLabが2番手グループとなっています。
チャレンジャーと分類されたエリアには3番手グループとしてAlibaba Cloud、Codeium、IBMが固まっています。
その次の4番手グループにはTabnine、Sourcegraph、Tencent Cloudがあり、左下の離れたところにCodiumAI、Refact.aiが位置づけられています。
2028年までに80%がAIコードアシスタントを使用する
ガートナーは、2027年までに企業の80%がAIを用いたテストツールをツールチェーンに統合し、 2028年までに企業のソフトウェアエンジニアの90%がAIコードアシスタントを使用するようになると予測しています。
すなわちAIコードアシスタントは数年以内にはほとんどの企業にとって不可欠なツールとなる見通しです。
その一方でガートナーはまた、AIコードアシスタントベンダーの能力と全体的な性能は大きく異なっていると指摘しています。
それゆえに、ソフトウェアエンジニアリングリーダーやその他のITリーダーは、このマジッククアドラントを使ってAIコードアシスタント市場のベンダー12社を比較し、組織に合致するベンダの選択に役立てることができるとしています。
あわせて読みたい
DMMがMySQLのリプレース先としてGoogle Cloud SpannerとTiDBを比較、採用したのはTiDB。比較内容や結果を語る[PR]
≪前の記事
[速報]オラクルとAWSが戦略的提携で「Oracle Database@AWS」の提供を発表