自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」、ついに正式サービス開始。月額500ドルから

2024年12月12日

AIスタートアップのCognitionは、自律型のAIソフトウェアエンジニア「Devin」の正式サービスを開始しました

価格は月額500ドルから。利用回数の制限はなく、Slack経由でのアクセスとVisual Studio CodeなどのIDEからの利用、APIへのアクセス、そしてCognitionによるサポートなどが利用できると説明されています。

Devin正式サービス化

Devinは、自律的にシステム開発を実現する能力を持つAIによるソフトウェアエンジニアであり、人間が課題を与えると、自律的に情報を参照し、コーディングやデバッグ、デプロイを行い、システム構築を実現する能力を備えていると説明されています。

今回の正式サービスにおいても、開発からドキュメントのメンテナンスまで、汎用的な能力によって開発チームを支援できるとする一方で、次のようなタスクを与えた場合に最も適切に処理できるとしています。

  • すでにやり方が分かっているタスクをDevinに与える
  • テストのやり方や確認の方法をDevinに指示して実行してもらう
  • 大きなタスクは3時間以内に終わる程度のタスクに分解する
  • 事前に詳細な要件をDevinと共有する
  • Devinにチャットでフィードバックする、あるいはDevinに提案されたナレッジの了承や開発者のナレッジをDevinに提供するなど、Devinのコーチングに投資する

DevinはMicrosoft Azure上で稼働

Devinの開発元であるCognitionとマイクロソフトは、今年(2024年)5月に提携を発表し、両社が共同でDevinを顧客に提供し、コードの移行やモダナイゼーションなどの複雑な作業を支援する予定であることを明らかにしています。

その提携により、DevinはMicrosoft Azure上で稼働していることも明らかにされました。Azure Marketplaceからの導入も可能です。

Devinを使い始めてるユーザーのポスト

すでにDevinを使い始めている先行ユーザーのX/Twitterのポストを2つほど拾ってみました。

ポータブルなCI/CD環境を実現するツール「Dagger」の開発チームがDevinを採用。Devinは反復タスクを処理し、素早く学習し、さらにはDaggerを使ってローカル環境で作業を検証するなど、DevOpsの将来を垣間見せてくれると発言。

投資支援ツールを「Fintoolsx」を開発しているNicolas Bustamante氏。最初はDevinに懐疑的だったものの、速やかに導入できて「Upvote」(いいね)ボタンのも実装してもらえたと発言。

Congnitionの公式アカウントによるDevinの正式サービス発表。

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Junichi Niino(jniino)
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