一時低迷していたクラウドインフラのグローバル成長率、再上昇へ。2024年第1四半期は前年比21%成長、日本は25%以上の高成長。Synergy Research Group
調査会社のSynergy Research Groupは、グローバルにおける2024年第1四半期のクラウドインフラの市場状況について発表しました。
クラウドインフラとは、IaaS、PaaS、ホステッドプライベートクラウドを合わせたものを指します。
発表によると、第1四半期のクラウドインフラ市場は1年前の2023年第1四半期と比較して21%成長となり、760億ドル(1ドル150円換算で11兆4000億円)を大きく超えたとされました。
地域別では現地通貨ベースでアジア太平洋地域が最も力強い成長を見せており、インド、日本、オーストラリア、韓国はすべて前年比25%以上の成長を遂げていると説明されています。
2四半期連続で成長率が再び上昇中
グローバルのクラウドインフラ市場の年成長率は2021年第2四半期の70%という非常に高い値をピークに下降を続け、2023年第3四半期には18%にまで下がりました。
しかしそれを底に、2023年第4四半期そして今回の2024年第1四半期と2四半期連続で成長率が再び上昇に転じており、新たな成長の波がクラウドインフラ市場にやってきたように見えます。
またクラウド別のシェアでは、AWSが引き続きトップで31%、成長率でAWSを上回ったMicrosoft Azureが25%に上昇、Google Cloudは11%だとされています。
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