「1Password」が昨年世界で最も顧客数が増えた業務アプリ。テクノロジースタートアップの人気1位の業務アプリは「Google Workspace」。Oktaの調査結果
Oktaは業務アプリの利用動向に関する年次調査を発表。1社当たりの業務アプリ数、米国は105、日本は35で、昨年最も顧客数が増えたのは「1Password」などの結果が示された。
アイデンティティ管理サービスを提供するOktaは、1万8000社以上が利用する同社のサービスの利用データなどを基にした業務アプリの利用動向に関する年次調査「Businesses at Work 2024」 の結果を発表しました。
1社当たりの業務アプリ数、米国は105、日本は35
調査結果によると、1社当たりの業務アプリ数は平均で米国が105で調査結果中最大、日本は35と調査結果中最少だとされました。
企業規模別に見ると、従業員2,000人以上の大企業は前年比10%増の231、従業員数2000人未満の中堅・中小企業は、前年比4%増の72と、企業規模によって業務アプリの数に大きな違いがあることが示されました。
昨年最も顧客数が増えたのは「1Password」
顧客数が最も成長したのは「1Password」でした。
下図は同社が業務アプリの人気上位50をアプリのマトリクス表にしたものの一部です(全体像はこちら)。右に行くほど前年比で顧客数が増えており、上に行くほど前年比でユニークユーザー数が増えていて、円の大きさは顧客数の相対的な多さを示しています。
図を右から左へ順に見ていくと、最も顧客数を増やしたのはパスワードマネージャの「1Password」、続いてUIデザインツールの「Figma」、仮想ホワイトボードツールの「Miro」、ビジネス管理ツール「Monday.com」、CRMプラットフォームの「HubSpot」、データプラットフォームの「Snowflake」、ソースコード管理ツールの「GitHub」などと続きました。
国内での成長率トップはSalesforce
下図は同様に日本国内における顧客数とユニークユーザー数の両面における前年比の成長率をもとに作られた、日本国内で最も人気のある上位10アプリのマトリクス表です。右にいくほど顧客数の増加が多く、上に行くほどユニークユーザーの増加数が多くなっています。
右から顧客数の成長率が高い順に見ていくと、最も成長しているのが「Salesforce」でユニークユーザー数の成長率も1位。そして「Microsoft 365」、「Box」、続いて「Slack」、「Zoom」、「Google Workspace」、「Jamf Pro」の4つがほぼ横並びとなっています。
全企業で最も人気なのはMS 365、スタートアップはGoogle Workspace
全企業の顧客数別に最も人気のある上位15アプリのランキングでは、顧客数トップがMicrosoft 365、2位には昨年2位だったAWSを抜いてGoogle Workspaceが浮上しました。
一方で、テクノロジー系のスタートアップ企業では、顧客数トップはGoogle Workspace、第2位がAWSでした。
そのほか詳しい調査結果は「Okta、業務アプリの利用動向に関する年次調査「Businesses at Work 2024」 の結果を発表」をご覧ください。
(2024/3/11 11:00 出典のOkta Japanから数字の訂正があり、米国の1社当たりの業務アプリ数を107から105に訂正しました)
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