Terraformのフォークが「OpenTofu」としてLinux Foundation傘下で正式ローンチ。OpenTFから改名
Linux Foundationは、HashiCorpのインフラ構成ツールであるTerraformをフォークしたプロジェクト「OpenTofu」のローンチを発表しました。
We are excited to announce the launch of OpenTofu, an open source alternative to Terraform's widely used infrastructure as code provisioning tool.
— The Linux Foundation (@linuxfoundation) September 20, 2023
Read the announcement:https://t.co/Ju0d6Fq190#opensource #opentofu #ossummit pic.twitter.com/gQLGO7iAdu
OpenTofuへOpenTFから改名の理由は?
HashiCoprは今年(2023年)8月、それまでMozilla Public License v2.0(MPL2.0)のオープンソースライセンスで提供していたTerraformを含む同社製品のライセンスを、商用利用に制限があるBusiness Source License v1.1(BSL1.1)に変更すると発表しました。
参考:HashiCorp、全製品のライセンスを商用利用に制限があるBSLライセンスに変更すると発表
このライセンス変更に反発し、ライセンス変更前のTerraformをフォークしたプロジェクト「OpenTF」が9月初旬に立ち上がります。
しかし「OpenTF」の名称はHashiCorpの商標を侵害する懸念が残るとして、新たな名称の募集がGitHubのIssue「New name for the OpenTF project #296」として行われていました。
ここで「Tofu」はどうかという提案があり、Issueを見る限りほぼ満場一致の形でこの名称の採用が決定しました。
5年で最低18人のフルタイム開発者がコミット
OpenTofuはMozilla Public License v2.0(MPL2.0)のオープンソースライセンスを保ちつつ、Terraformとの後方互換性を備えたソフトウェアとして開発が進められることになります。
Linux Foundationの発表「Linux Foundation Launches OpenTofu: A New Open Source Alternative to Terraform」によると、OpenTofuは140以上の組織の支援を受け、今後5年で少なくとも18名のフルタイム開発者が開発に取り組むと説明されています。
With broad support from industry leaders like Harness, Gruntwork, Spacelift, env0, Scalr, Digger, Terrateam, Massdriver, Terramate, and others, OpenTofu has received formal pledges spanning 140+ organizations and 600+ individuals. OpenTofu will ensure the continued development and availability of its codebase and has a starting commitment of a minimum of 18 full-time developers over at least the next five years.
Harness、Gruntwork、Spacelift、env0、Scalr、Digger、Terrateam、Massdriver、Terramateなどの業界リーダーらから幅広い支持を受け、OpenTofuは140以上の組織と600人以上の個人から正式な賛同を受けました。OpenTofuはそのコードベースの継続的な開発と可用性を確保するため、今後5年間で少なくとも18人のフルタイム開発者によるコミットメントを開始します。
既存のTerraformのコミュニティがこのOpenTofuのコミュニティとどのように関係していくのかなど、今後の展開が気になります。