オラクル、PostgreSQLのマネージドサービスをOracle Cloudで年内に正式サービス化へ。Oracle CloudWorld 2023
オラクルは米ラスベガスで開催中の「Oracle CloudWorld 2023」で、PostgreSQLのマネージドサービスをOracle Cloud上で年内に正式サービスとして提供開始すると発表しました。
オラクルがPostgreSQLのマネージドサービスを提供することは、1年前のOracle CloudWorld 2022で発表されていました。
発表時点では「PostgreSQL Aries」という名称が使われていましたが、今回の発表ではその名前は使われておらず、単に「Oracle's Managed PostgreSQL Service」(以下、Managed PostgreSQL)と呼ばれています。
3つのアベイラビリティドメインにクラスタを展開
Managed PostgreSQLはマネージドサービスとして提供されるため、バグフィックスやセキュリティパッチ、バックアップなどはすべてクラウドが自動的に行ってくれます。
メンテナンスウィンドウも利用者が適切な時間帯に設定できます。
1つのクラスタは、3つの異なるアベイラビリティドメインに配置された1つのプライマリと2つのリードレプリカで構成されます。
これにより可用性と高速な読み出しを可能にします。
クラスタはデータベースに最適化されたブロックストレージを共有しており、これによって高性能かつゼロRPO(失われる可能性のあるデータがゼロ)と低RTO(障害からの短時間での復旧)を実現します。
また必要に応じてリードレプリカを追加することで、スケーラビリティを向上させることも可能。
データベースに最適化されたストレージにより、通常のPostgreSQLよりも高い性能も実現するとしています。
Managed PostgreSQLは現時点でベータ版となっており、今年(2023年)12月に正式サービスとして提供予定です。
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